あなたの「何となく不調」、マットレスが原因かも?

「朝起きると、どうも腰が重い」「夜中に何度も目が覚める」。その原因不明の不調、もしかしたら毎晩使っているマットレスからのSOSサインかもしれません。

身体に合わないマットレスは、睡眠の質をじわじわと蝕み、日中のパフォーマンス低下にも繋がります。まずはご自身のマットレスをチェックすることから始めましょう。

今すぐできる! マットレスの「ヘタり度」セルフチェック

シーツを剥がし、マットレスの表面をよく見てみてください。いつも寝ている身体の中心部分、特に腰やお尻が当たる場所が、目で見てわかるほど凹んでいませんか?

手で押してみて、他の部分と比べて明らかに反発力が弱くなっている場所はありませんか? もし少しでも「あれ?」と感じたら、それは身体を正しく支えられていない証拠です。

快眠の鍵は「寝返り」にあり!

私たちは一晩に20回以上も寝返りを打つことで、身体の同じ部分に負担がかかり続けるのを防いでいます。

しかし、身体が沈み込みすぎるマットレスでは、この自然な寝返りがスムーズにできません。無意識のうちに余計な筋力を使うため、眠りが浅くなったり、起床時の身体の痛みにつながったりするのです。

「フカフカ」が「寝返りのしにくさ」になっていないか、一度意識してみてください。

高価な投資を無駄にしないために

マットレスは決して安い買い物ではありません。だからこそ、購入時の「気持ちよさ」だけで選ぶのではなく、数年後も変わらない快適さが続く「ヘタりにくさ」という視点を持つことが重要です。

今回ご紹介した「厚すぎない詰め物」と「緻密なキルティング」は、そのための重要な判断基準。この知識が、あなたの未来の快眠を守る羅針盤となるはずです。

最高の睡眠は「知る」ことから始まる

自分に最適なマットレスを選ぶことは、未来の自分への投資です。今日の情報をもとに、ぜひご自宅の寝具を見直してみてください。

正しい知識を持って選んだ一枚が、あなたを毎朝スッキリと目覚めさせてくれる、生涯のパートナーになるかもしれません。

※本稿は『とにかくぐっすり眠りたい 老舗ふとん店の12代目がこっそり教える快眠法60』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。