書影『経済学者のアタマの中』『経済学者のアタマの中』(大竹文雄、筑摩書房)

 また、本人や社会にとってよくないこと――その人にとってはもう解約した方がよいのに、解約するのが面倒で続けてしまっているだけのサブスク契約など――はスラッジと言えます。

 それで困っている人、不利益を被る人が多い場合、政府が何らかの規制をすることで状況の改善が図れることがあります。

 サブスクの問題であれば、契約の時点で更新時に契約を自動更新するかしないかを選べるようにしなくてはならない、などという規制を作ることで問題は解決できますし、それが政府の役割です。