就活で高学歴が評価される理由

とはいえ、企業によっては上位大学出身者ばかりを採用するところもあります。

それはなぜかと考えてみると、勉強ができることは「与えられた課題を期限内にこなす力」「真面目さ」の証明になりやすいからです。

さらに、論理的思考力や頭の回転の速さなど、仕事の下地となる能力を期待できる面もあります。

ただし、こうした評価はあくまで「入り口」の話。

実際の仕事で成果を出せるかどうかはまた別の話なので、そもそも「勉強ができるから仕事ができる」とは限らないと考えています。

仕事ができるかどうかは、仕事内容と人による。

これが真理なのではないでしょうか。

学歴で決まらない「仕事ができる人」

結局のところ、仕事ができる人の条件は学歴では決まりません。持っている資質と環境がうまく噛み合ったとき、その人の力は最大限に発揮されます。

これがわかると、就活を成功させる秘訣が見えてきます。

それは「自分の強みを把握して、その強みを活かせる仕事を選ぶこと」です。

拙書『脇役さんの就活攻略書』では、自己分析の章だけでなく、企業選びの章でも仕事選びの重要性についてページを割きました。

僕はこうして文章を書くことは得意ですが、集団行動が苦手です。だから大学時代は、アルバイトは1週間で辞めてばかりでした。まさに仕事ができない人ですよね。

ですが、いまは自分の強みを活かした仕事に就くことで、成果が出るようになりました。

今年度就活生の皆さん、就活生のお子さんをもつ皆さん、ぜひ就活を通して自分やお子さんの強みは何かを考え続け、どんな仕事が向いているのか、職種理解に力を入れてみてくださいね。

(本記事は『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』に関連する書き下ろしです