では、いつ大バズりするのかというと、「すき家」のネズミ混入のように社会を激震させるようなビッグニュースが起きたときだ。
こういうショッキングな話が注目されると、これまで見向きもされなかった「異物混入」が急に社会問題として格上げされる。すると、ネットやSNSでは「他にも異物混入があるんじゃない?」と探し回り、マスコミもそれまではボツにしていた「異物混入ネタ」を急にトップニュースで報じるようになる。
つまり、「はま寿司の異物混入報道」が続いているというのは、このような形でアジェンダ設定されたことによる「バイアス」がかかっている、ということも留意しなくてはいけないのだ。
「はま寿司」が謝罪で繰り返す
《絶対NGワード》とは?
ただ、そういう事情を加味しても、はま寿司の異物混入には一抹の不安がよぎってしまう。理由は同社の謝罪コメントだ。
4月の吸水シート混入の際、はま寿司はマスコミに対して以下のようなコメントを出している。
「マニュアル遵守を徹底し、再発防止に努めます」(大分放送 4月23日)
また、先日の洗剤混入の際にはホームページに以下のような「お詫びと報告」をしている。
はま寿司では当該用具を冷凍庫や食器、食材などの上部には置かないよう、従前よりマニュアルにて定めております。本事案はそのマニュアルから逸脱したため発生したものです。
今後同様の事態が再び発生することのないよう、全従業員に対しマニュアル通りの作業の再徹底を図るとともに、全国の店舗において管理体制の一層の強化に努めてまいります。
今後同様の事態が再び発生することのないよう、全従業員に対しマニュアル通りの作業の再徹底を図るとともに、全国の店舗において管理体制の一層の強化に努めてまいります。

つまり、はま寿司にとって「異物混入」というのは、マニュアルから逸脱したから起きたという認識であり、マニュアル遵守を徹底すれば防ぐことができると考えているようなのだ。
このように、はま寿司が「マニュアル」というものに全幅の信頼を寄せていることはさまざまな情報からも伺える。