ID.Buzzとワーゲンバス、形は似ていないのに印象は似ている
本編では、フェルさんがID.Buzzとアーリーバスを並べて撮影していました。フェルさんも触れているように、比べてみると、実はID.Buzzは昔のType 2とは全然違う形をしています。それでもフォルクスワーゲンのアイコンの一つであるType 2をオマージュしていることが一目でわかるのはデザインの妙。さすがだなと感じました。

Type 2といえば、キッチンカーやキャンピングカーに架装されたものを思い浮かべる人も多いはず。ID.Buzzはさまざまな電子制御が組み込まれているので自由に架装するのは難しいでしょうが、それでもキャンピング仕様などが出てきたら、かなりの人気になりそうです。
ヒッピー文化とワーゲンバス
そしてもうひとつ。Type2はウッドストック・フェスティバルに象徴されるヒッピーカルチャーや、西海岸のサーフカルチャーなど、アメリカのさまざまな文化の中で独自の存在感を放ったモデルでもあります。映画やミュージックビデオ(MV)にもType 2はしばしば登場しますね。ちなみに私はオーストラリアになりますが、MEN AT WORKの「Down Under」のMV(動画)に出てくるアーリーレイトのType2をよく覚えています。
実はType2の広報写真は日本のプレスサイトにはほとんどアップされておらず、欧州各国のプレスサイトでも探すのに苦労します。おそらくType2を祖とするモデルがVolkswagen Commercial Vehiclesという商用車部門の扱いになるからだと思われます(乗用車部門と商用車部門は別会社)。
ところが、ダメ元でアメリカのプレスサイトを探してみたら、Type2の写真がたくさん出てくるのです!これらはイベント写真が中心ですが、ノーマルに近いものから派手にカスタムされたものまで、選び放題。

もし、こんな感じでペイントしたID.Buzzが街を走っていたら、バカ受けになると思いませんか?
(AD高橋)