ベストセラー『「悩まない人」の考え方』著者の木下勝寿氏が「マーカー引きまくり! 絶対読むべき一冊」と絶賛する本がある。『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』だ。著者の森武司氏は、18年連続増収増益・年商146億円の企業FIDIAを率いながら、「事業において一番大切なのは“仲間力”だ」と語っている。
では、その“仲間力”は現場でどう実感されているのか。今回は、FIDIAグループのFIDIA SOLUTIONSで営業を務める岡田将司氏に、3度の転職を経てたどり着いた「誰と働くかの大切さ」を伺った。
(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

転職を重ねても見つからなかった「居場所」
――FIDIA SOLUTIONSに入る前は、どんなキャリアを歩まれていたのでしょうか?
岡田将司(以下、岡田):FIDIA SOLUTIONSは4社目です。
1社目は大手IT企業。勢いはありましたが、トップダウンが強く、派閥争いで人が次々と辞めていきました。
2社目は保育業界。心理ケアの資格を活かせましたが、上司からの強いプレッシャーで精神的に持たず、退職後はしばらく働けませんでした。
3社目は派遣。仕事内容は簡単でしたが、職場にまったくコミュニケーションがなくて、それが逆にとてもつらかったんです。
――かなり苦しい時期でしたね。
岡田:はい。転職するほど状況が悪くなるように思えて、自信がどんどん失われていきました。派遣先から正社員登用も先延ばしにされて、28歳で「人生終わった」と本気で思いました。
駅で手にした一枚の求人誌
――そこからどうやってFIDIA SOLUTIONSと出会ったのですか?
岡田:その絶望の帰り道、駅で求人のフリーペーパーを手に取ったんです。
そこでFIDIA SOLUTIONSを紹介しているページを見つけました。写真に写っている人たちが、みんな本当にキラキラしていた。
仕事内容を確認する前に、「この人たちと働きたい」と思って、すぐに応募しました。直感でしたね。
「誰と働くか」がすべてを変える
――実際に面接を受けてみて、印象はどうでしたか?
岡田:最初は正直「怪しい」と思いました(笑)。「こんなにいい人たちばかり集まってる会社ある?」って。
でも、転職歴や挫折も包み隠さず話したら、面接官はすべて笑顔で受け止めてくれて。最後にはその場で内定をいただきました。
握手で迎えられて、周囲の人たちからは「おめでとうございます」と拍手までいただいて。通りがかった社長へもその場で紹介してもらったんです。
――まさに他社との違いを感じた瞬間ですね。
岡田:はい。驚きと同時に「ここだ」と腑に落ちました。
「仕事は何をやるかより、誰とやるかが大事」って、こういうことなんだと。これまでの失敗や苦しい経験が、全部つながった感覚でした。
仲間と働くことが、人生を動かす
――最後に、これからキャリアに悩んでいる読者に向けて、伝えたいことはありますか?
岡田:森社長の『スタートアップ芸人』にも、仲間との出会いが人生を変えた話が出てきます。僕も同じで、「一緒に働きたい」と思える人に出会えたことがすべての転機になりました。
職場の雰囲気がキラキラして見えるのは偶然ではなく、お互いを信じて支え合える「仲間力」があるからなんです。
だからこそ、キャリアに迷っている人ほど「誰と働くか」を意識してほしいと思います。
仕事内容や待遇だけで会社を選ぶと、どこかで息苦しさを感じることがあります。
けれど、「この人たちと働きたい」と思える仲間に出会えたとき、仕事はまったく違うものになる。たとえ一度は「人生終わった」と思っても、仲間との出会いがあればキャリアは再び動き出す。
あなたにとっての“仲間力”を感じられる環境を探してみてはいかがでしょうか。
『スタートアップ芸人』は参考になる考え方が多いので、きっとキャリアに悩んでいる方にも役立つと思います。
(本書は『スタートアップ芸人 ―― お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』に関する特別投稿です。)