「もっと夫のことをディスりたい」
本音で綴られるインスタの文章
前述のように、結婚10周年を報告する写真とともに「#まったく甘味のない10年だった」「# spicy10」とハッシュタグをつけた。
しかし、文章の中では、松井から10周年祝いに「想像を超えるギラギラした指輪」を贈られたことを報告し、「『これをつけて行く所なんてない!!日常使いができる物と交換する!!』と言ってみたのですが、彼曰く『指輪につけて行くところなんて決まってないよ、似合ってるから毎日つけたっていいじゃない』と。。。ああ、そうですか。というわけで、子供達の運動会でおろしました笑」とまとめている。
高価な指輪はちっとも望むところではなかったけれども、夫の一言によって、「ああ、そうですか」、と気持ちが変わる。この「ああ、そうですか」が絶妙だ。
10周年の指輪をプレゼントされるという、世間が「サッカー選手のセレブ妻」に求めるキラキラした日常になりそうな一幕も、率直に自分の受け止めを言語化し、しかし夫をそこまで傷つけることがないよう、周囲の心配には至らないように最後の部分でアゲ、しかし過度に美化しない。
2022年のインタビューでは、「私は結婚したくなかったんです」とあっさり明かしている(「加藤ローサ 「なんで結婚するんだろう」幼少期からの疑問、10年の夫婦生活で見つけた答え」/2022年4月19日Yahoo!ニュースオリジナル特集)。
この中で語られているのは、シングルマザーでもいいと悩んだものの、3回ものプロポーズで根負けし、「まあ、とりあえず、ダメなら離婚すればいいじゃんってことで」と結婚を決めたこと。「気づいたら10年」「なんでこんなに続いちゃったんだろう(笑)」とあっけらかんと語っている。
そして、自らがインスタに綴る文章についてはこう説明する。
「本当はインスタでも、もっと夫のことをディスりたいんです。でも露骨な悪口はダメでしょ? ギリギリのところを狙ってます」
今回離婚で過去投稿が再注目されることになっても、どこまで発信するかの線引きを自分で決めてきたのだからこわくない、というところなのかもしれない。
離婚報道で「#spicy10」だけが注目されがちだが、実際は「#sweet10」のハッシュタグも同時につけているのである。