これは皆さんも日常の中で薄々感じていることかもしれませんが、「自分がどう見られるか」という意識が強くプライドが高い人は、概して不安も強いものです。

 そしてその不安は、自分の不安症状として現れる場合と、他人への攻撃性として現れる場合があります。

 どちらにせよ、仕事を進めるうえで非合理的であることは変わりません。自分の評価を守ることにエネルギーを使いすぎると、結果として仕事のパフォーマンスも低下してしまうからです。

 これを読んでいるあなたにも、ぜひ1度考えていただきたいことがあります。

 今、自分の行動のもととなっているプライドは、「自分がどう見られているか」の視点に基づくものなのか、それとも「いい仕事をしたい」という視点に基づくものなのか。

 もし前者の視点が強くなっていると感じるなら、一歩引いて、「本当に大事なのは何か?」を見直してみると、仕事や人間関係がよりスムーズに進むでしょう。

家族?パートナー?上司?
相談相手を見極めるコツ

 それでは、仕事の不安や悩み事があり、1人ではどうにも解決できそうにない場合は誰に相談すればいいでしょうか。

 不安を解消するためには、次の2つのタイプの人に相談するといいでしょう。

 1つ目のタイプは、不安が膨らみそうな時に落ち着かせてくれるアドバイスをしてくれる人です。「この人なら信用できる」と思える人が望ましいです。会社の人でもいいし、友人でもいいし、家族やパートナーでもいい。

 1度自分の頭にある考えを言葉にすることで整理し、そのうえで客観的かつ温かみのある意見をくれる人がお勧めです。

 2つ目のタイプは、不安の原因に直接影響を及ぼすことができる人です。

 これは、仕事の悩みで言うと上司にあたるでしょう。不安や問題の解決には、実際に状況を変えられる人に相談することが重要です。例えば、業務量の調整や仕事の割り振りなどは、上司に相談しなければ解決しません。

 あまりにもひどい上司である場合を除けば、上司に率直に相談することが最も解決に近づく方法です。