
部署のリーダーの責任感から仕事を自分で抱え込み、残業続きになっていないだろうか?実は部下に仕事を任せたほうが、チームも自分も生産性が上がっていく。毎回細かく指示するのが面倒なら、システム化してしまえばいい。多くの管理職を指導してきた筆者が、正しい仕事の任せ方を解説する。※本稿は、岡本文宏『効率アップ!チーム力アップ!モチべーションアップ!リーダーの任せる技術』(あさ出版)の一部を抜粋・編集したものです。
部下に仕事を振ったほうがいいと
わかっているのになぜかできない
仕事の任せ方を紹介している本は数多く出版されています。ネットを検索すれば、膨大な数のノウハウを紹介するWEBページが表示されます。
生成AI(ChatGPT)に質問したら、「部下に仕事を任せるためには、信頼関係を守りながら、明確な指示とフォローアップを行うことが重要です」と丁寧に答えてくれて、ステップを踏んでいけば、仕事を部下に任せることができるようになる方法を紹介してくれます。
このように、任せるノウハウは、世の中にごまんと出回っているにもかかわらず、企業の現場では、任せることができずに頭を抱えるリーダーが多数派を占めています。
ノウハウを知っただけでは、現場の部下に仕事を任せることができないというのが現実なのです。それはなぜか?
部下に任せることに対する心理的なブレーキが掛かってしまうことが大きな原因の1つです。かつての私もそうでしたが、任せた後に、最悪の未来ばかりを想像してしまうのです。そうなると、任せることはできません。