重い米袋を軽々と積み上げる
社員さんが超かっこいい!

 さっき声をかけてくれた社員さんに「糠の袋詰めは一旦、中断して他の作業をしましょう」と言われ、米袋を畳む作業を任されました。

 作業場の入口に皆さんが大量の米袋を運び、精米機につながっているであろう床の穴に玄米を入れていきます。そして、その空になった米袋を畳むのが僕の仕事となったわけです。

 一緒に担当する方から畳み方を教わります。米袋の裏側に底辺の折り目が向くようにして四方の辺がまっすぐになるように伸ばし、米袋がまっすぐ平らな状態になったらできあがり。「畳む」というより「伸ばす」というイメージですね。

 こうして伸ばした米袋は一箇所に積み上げておき、精米が終わってビニール袋に詰められたお米を何袋かまとめて入れるのに使います。習ったやり方を思い出しながら、米袋をきれいに伸ばしていく僕。糠の袋詰めをしていた場所よりは風が通るのでだいぶ楽ですね。この作業で体調はだいぶ戻ってきました。

 続いて任されたのは、台車による米袋運び。大通りに横付けされた12トントラックから米袋を下ろし、台車に乗せて事務所そばの倉庫まで運ぶ作業です。

 トラックの運転手さんが米袋を下ろして台車に乗せてくれるので、30キロの米袋が12袋(計360キロ)積まれた台車を押して倉庫まで運びます。倉庫手前がちょっとしたスロープになっているので手と足を突っ張り、全力で押さないと倉庫の入口までたどり着けません。

 社員さんが何度かサポートをしてくださり、コツを教えてくださったのでなんとか1人でも運ぶことができるようになりました。

 倉庫の中は福島、青森、茨城、宮城など産地・ブランドごとに大量のお米が積まれていて圧巻の景色。台車で運び込んだお米を中にいる方が軽々と持ち上げて積み上げていきます。自分の身長よりも高い場所にもひょいひょい米袋を積んでいく姿に見とれてしまいます。

 社員さんに「こんな重いものを軽々積めるなんて、すごすぎですね」と話したら「いやいや、僕らこればっかりやっているんで簡単ですよ。コツを掴めばすぐにできますよ」とおっしゃっていました。

 いやいや、そんなことできるようになるなんて全く想像できないんですが……皆さん、超人すぎです。