取り憑かれる?
お米のおいしさ
白くてふわっとしているから、おばけせんべい?軽い食感でほんのり甘く、少々の塩気もあって、取り憑かれたように食べ進んでしまうから?
福島県南部を中心に、子どもから大人までみんなに愛され約40年。元は丸石製菓がつくっていた手のひらサイズのお菓子です。

ところが、高齢化と後継者不足などにより、丸石製菓は惜しまれながら廃業。消滅してしまった地元のソウルフードを多くの福島県民が恋しく思っていたとき、製法と袋の意匠を引き継ぎ、製造を再開したのが、丸石製菓と仕事上付き合いのあった「日本メグスリノキ本舗」でした。
創業時は土産物店への卸業、その後は健康茶「メグスリノキ茶」製造が主軸だった同社。今は「おばけせんべい」が看板商品となっています。
「小さな生地を油で揚げると、ブワッとおばけみたいに大きくなるのが名の由来では?」と富岡潤一社長。
自家栽培のコシヒカリを原料に、米油で揚げるこだわりの製法でお米のおいしさを追求しています。
偶然から生まれ
駄菓子の定番に
64年前の創業時、地元・栃木県田沼町(当時)が生姜の産地だったことから、江戸前寿司ブームに乗って業務用「がり」で国内トップシェアとなった遠藤食品。同社の漬物600種の中には、関東における駄菓子の定番「さくら大根」があります。

かつては、みやま食品工業の商品で、その誕生は偶然でした。1957(昭和32)年、人気商品「スモモちゃん」の製造作業中、別商品のたくあん漬け用大根をスモモの調味液に落としてしまうアクシデントが発生。ところが食べてみると……おいしかった!