ムーヴキャンパスのライバルとして登場した、スズキ「ワゴンRスマイル」
スズキはムーヴキャンバスのライバルモデルとして、2021年に「ワゴンRスマイル」を発売。こちらも可愛らしいデザインで、女性をターゲットにしていることが伝わってきます。

小さな子どもがいるファミリーだと、背の高いスーパーハイトワゴンはとても便利なのです。スライドドアは、子どもをチャイルドシートに乗せるときなどにすごく楽だし、子どもが自分で車から降りるときもドアを思い切り開けて隣の車にドアをぶつけてしまう心配がありません。さらに、ベビーカーのような大きな荷物も積みやすい。
子育てが一段落するとスーパーハイトワゴンほどの空間は必要なくなりますが、一度スライドドアに慣れてしまうとヒンジ式ドアにはなかなか戻れないもの。買い物などで荷物をリアシートに載せてさっと動き出す。こういう時にスライドドアが便利なのです。そのため、ムーヴキャンバス、ワゴンRスマイルともに、後席に買い物袋を置くのに便利な機能が設けられています。
両側スライドドア採用のハイトワゴンといえば……
両側スライドドアを初採用した軽ハイトワゴンはムーヴキャンバスでしたが、実はスライドドアを採用したハイトワゴンは以前にもありました。それが2006年に登場した2代目三菱 eKワゴンです。

一般的なハイトワゴンよりも少し全高が低い設計で、セミトールワゴンと呼ばれたeKワゴン。後席用のドアもヒンジ式が標準でしたが、上級グレードのMSとGSに、助手席側のみ電動スライドドアを採用しています(運転席側はヒンジ式ドア)。
ただ、軽のスライドドアを世に広めた2代目タントが登場する前だったせいか、あるいは室内空間とスライドドアの利便性がマッチしなかったせいか、eKワゴンのスライドドアはそこまで盛り上がらず、3代目からは再びヒンジ式ドアに戻りました。
時代は変わり、多くの人がスライドドアの利便性を知った現在、新型ムーヴは多くの人に選ばれています。
(AD高橋)