ペプシコーラ、ケンタッキーフライドチキン、ピザハットを次々と再生し、「フォーチュン」や「ハーバード・ビジネス・レビュー」が選ぶ世界トップリーダーである伝説のCEOデヴィッド・ノヴァクが、成功者100人から得た知見を『Learning 知性あるリーダーは学び続ける』にまとめている。本記事では、その一部を抜粋・編集し、「成功し続ける人になる秘訣」を紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

【ダメな上司あるある】部下に嫌われる上司が無意識にやっていること・ワースト1Photo: Adobe Stock

なぜ役職が上がると、学びが鈍るのか?

リーダーとして経験を積み、地位が上がる。
本来なら学びの機会も広がるはずなのに、なぜか思考が凝り固まり、部下の声にも耳を貸さなくなる――

そんな人を見たことはありませんか?

その背景には「自分はもう知っている」という思い込みがあります。
知識や経験が増えるほど、かえって好奇心を持ち続けるのが難しくなるのです。

「知っている」が最大の落とし穴

マイケル・バンゲイ・スタニアーはこう語ります。

「リーダーとしての地位が上がるにつれ、好奇心を持つことは難しくなる。なぜなら、自分は物事を知っていると自覚するようになるし、周りからもそう思われるようになるからだ」

地位が高くなるほど、答えを即座に出すことが「役割」だと錯覚してしまう。
しかし本当に求められるのは、部下に考えさせ、答えを引き出す姿勢です。

好奇心が組織を強くする

「なぜそう考えるのか?」
「他の可能性はないか?」
そう問いかけられるリーダーのもとでは、メンバーが主体的に考え、イノベーションが生まれやすくなります。

逆に、知識を振りかざして即答するばかりでは、部下は挑戦しなくなり、組織は停滞してしまいます。

好奇心を持ち続けるために

たとえば「発言よりも質問を多くする」と意識する。
あるいは「自分が知らない前提で話を聞く」と決める。

小さな工夫でも、リーダーが好奇心を保てばチーム全体の空気は変わります。
好奇心は、知識や経験よりも強いリーダーシップの源泉なのです

(この記事は『Learning 知性あるリーダーは学び続ける』をもとに、一部抜粋・編集し作成しました。)