所ジョージが教えるキャンプ場の楽しみ方所ジョージさん 提供:ネコ・パブリッシング

誰でも気軽にキャンプを楽しめる時代がやってきたが、多趣味人・所ジョージによれば、「設備が整いすぎたキャンプ場はつまらない」という。70歳になっても人生を楽しみ尽くしている所さんが、大人の遊び方について語ってくれた。※本稿は、デイトナ編集部編『所ジョージの世田谷ベースVOL.59 新解釈 スーパートコロ辞典』(ネコ・パブリッシング)の一部を抜粋・編集したものです。

アウトドアブームで忘れられた
キャンプの本当の面白さ

 最近はアウトドアがブーム。テレビや各種メディアで取り上げる機会が多くなっています。見ると、キャンプ場まで道が舗装されていて、キッチンやコンセントまで完備している所が人気なようです。

 何もサバイバルしろとは言いませんが、それじゃあ単に家のリビングが移動しただけじゃないの?と思うのです。ただ単にお風呂に入れないだけみたいな施設に行くのは違うと思います。

 アウトドアというのは、日常から離れて自らの力で不便を克服しつつ自然を楽しむものだと思います。なのに、日常と同じような環境を求めて、他人が用意した設備にお金を払って使うのであれば、自分は必要ない。

 以前、キャンプ場でオムライスを作ろう!という番組がありました。家から卵が割れにくい専用のボックスに入れ、腐らないように簡易的な冷蔵庫で持っていこう!オムライスが作りやすいおしゃれなキャンプグッズも持っていこう!なんつって。

 しかも、キャンプ場にあるガスキッチンで作ろうなんて展開になっているじゃありませんか。

 完成したら、写真を撮ってインスタにあげよう!って、それじゃ単なる「やった感アピール」でしか無い。実は自分はどこにもいないことに気づいていない。