「中間管理職の悩みが消えた」
「ハラスメントに配慮して働けるようになった」

そんな感想が届いているのが、安藤広大氏の著書『リーダーの仮面』『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』『パーフェクトな意思決定』シリーズ四部作だ。これまで4500社以上の導入実績があるマネジメント法「識学」をもとに、ビジネスの現場で「数字に強くなれる」「仕組みで解決できる」という思考法を授ける本シリーズは、さまざまな企業・業界・個人から圧倒的な支持を集めている。この連載では、全ビジネスパーソンに必須の「リーダーシップ」のあり方について指南する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

リーダーの資質を疑われる「オンライン会議での振る舞い」とは?Photo: Adobe Stock

オンライン会議での「振る舞い」

 オンライン会議は、もはや当たり前の業務環境になりました。

 ところが、この場での振る舞いひとつが、リーダーの評価を大きく左右していることに気づいていない人は少なくありません

 画面越しだからこそ見えてしまう「リーダー失格の態度」とは、どのようなものなのでしょうか。

カメラをオフにして「存在感ゼロ」

 最も印象を悪くするのは、カメラを常にオフにしていることです

 理由がある場合を除き、リーダーが顔を出さないのは「逃げている」「責任を回避している」と映ります。

 部下に安心感を与えるどころか、「この人は本気で会議に臨んでいない」と思われてしまうのです。

メールやチャットを打ちながら参加する

 画面を見ればわかる「ながら参加」。

 視線が泳ぎ、タイピング音が響く

 こうした態度は、部下に「この会議は軽視されている」と感じさせます。

 リーダーは、会議そのものの重要性を体現する存在です

 注意散漫な姿勢は、組織の集中力を削ぎます。

オンライン特有の「間」を埋められない

 沈黙が流れるたびに不安そうな顔をする、あるいは逆に黙り込んでしまう。

 オンライン会議では、対面以上に「間のコントロール力」が求められます

 そこに慣れていないリーダーは、会議を停滞させ、信頼を損ねやすいのです。

「誰に話を振るのか」「どうまとめるのか」を即座に判断できない姿は、「リーダーの器ではない」と受け取られかねません。

オンラインでも「場を仕切れる人」がリーダー

 リーダーに求められるのは、ツールの扱いに慣れていることではなく、「この場をどう動かすか」のファシリテーション力です

 画面越しでも、態度・発言・間の取り方を通じて、場の雰囲気を整えること。

 それができないリーダーは、資質を疑われても仕方ありません。

(本稿は、リーダーの仮面の著者・安藤広大氏が書き下ろしたものです)

安藤広大(あんどう・こうだい)
株式会社識学 代表取締役社長
1979年、大阪府生まれ。2002年、早稲田大学を卒業後、NTTドコモ、ジェイコムホールディングス、ジェイコム取締役営業副本部長を経験。プレイングマネジャーとして「成長しないチームの問題」に直面し悩んでいたときに「識学」に出合い、2013年に独立。多くの企業の業績アップに貢献した。2015年、株式会社識学を設立。わずか4年足らずで上場を果たし、これまで9年間で約4500社に識学メソッドが導入されている。著書にシリーズ累計174万部を突破した『リーダーの仮面』『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』(ダイヤモンド社)がある。『パーフェクトな意思決定』はシリーズ最新刊。