解決策❷ 信頼できる人に相談する
(※注意点あり)
もう一つの方法は、「信頼できる第三者に決めてもらう」というものです。ただし、この方法はあまり強くはオススメしません。
人に判断を委ねることを繰り返していると、「依存性パーソナリティ」のように、何事も自分で決められない人間になってしまう恐れがあるからです。そうなると、かえって生きづらさを感じることになりかねません。
また、悪意のある人に騙されてしまうリスクや、気の弱さがさらに悪化してしまう可能性もはらんでいます。使い方を慎重にしなければいけない、諸刃の剣と言えるでしょう。
自分と利害関係のない人に相談
もしこの方法を使うのであれば、相談相手を厳選する必要があります。絶対に守るべき条件は、「自分と利害関係のない、フラットな視点を持つ人」を選ぶことです。気の弱い人が騙されるケースの多くは、よく見ると利害関係のある相手に判断を委ねてしまっています。
長年の友人など、心から信頼できる人を選ぶようにしてください。そして、「もしこの人に騙されたとしても、それを選んだ自分が悪い」と思えるくらいの覚悟を持って相談することが大切です。
もちろん、人に決めてもらうという選択肢も有効な場合がありますが、やりすぎると相手に煙たがられてしまうこともあります。最終的には自分で決めるという意識を持つことが重要です。
最も大切なのは自分の気持ちと向き合う時間
ここまで二つの方法をお伝えしましたが、やはり最も大切で、オススメしたいのは「時間を稼ぐ」ことです。
気の弱い人というのは、言い換えれば「自分のことを理解し、考えるのに時間がかかる人」とも言えます。時間を稼ぐことで、自分の気持ちがだんだんと明確になり、相手への伝え方も冷静に考えられるようになります。
もし、どうしても断り方が思いつかないのであれば、今ではChatGPTのような生成AIに「このように頼まれたのですが、角が立たない断り方を教えてください」と相談してみるのも一つの手です。
ぜひ、焦らずに自分の心と向き合う時間を大切にしてください。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。








