・共感性の欠如(相手の気持ちがわからないので、職場で困っている人を見かけても、『大丈夫?』などとやさしい言葉をかけることができない)
・無感情(いつでも能面のような顔をしていて、何を考えているのかわからず不気味)
・道徳性の欠如(『それはやっちゃダメだろう』という社会のルールを平気で破る)
・ナルシスト(自分だけがよければそれでいい)
・怒りっぽい(よくわからない理由でキレる)

 心理学の知識をお持ちの方なら、これらの特徴リストを見て「あっ、このタイプは!」とピンとくるかもしれません。

 そう、なるべく採用しないほうがいいモンスター社員は心理学でいうところの「サイコパス」に当たる人のことなのです。

 では、採用面接において心理学の専門家でもない人事担当者でもサイコパスを見抜くことができるのでしょうか。もしできるのなら、どんな質問をすればよいのでしょうか。

 私が人事担当者なら、次のような感じの質問をするでしょう。

「あなたは自分のことを正直者だと思いますか?」
「あなたは、人生で一度もウソをついたことがない人間ですか?」

 たいていの人は、面接官からこのような質問をされたら、「うっ」と言葉に詰まってしまうでしょう。

 なぜなら、ウソをつかない人などいないからです。しばらく頭の中であれこれと考え、面接官に悪い印象を与えないように慎重に言葉を選びながら「う~ん、たまにウソをつくことがあるかもしれないです」と答えるのが一般的な反応でしょう。

 ところが、サイコパスは違います。

 サイコパスは生来のウソつきですし、ウソをつくことにためらいはありません。ですので、「はい、私は正直者です」「一度もウソをついたことがありません」と即答するのです。こういう手がかりに注目すれば、サイコパスかどうかはわかります。