華やかな容姿と強烈な存在感で注目を集める大物マダムタレント・アレン様。しかし、その過去にはいじめや挫折、孤独といった深い苦しみがあった。人知れず積み重ねてきた経験が、今のアレン様を形づくったと言っても過言ではないだろう。これまでの歩みと、そこで培われた人生観に触れながら、より前向きに生きるヒントを探る。※本稿は、アレン『幸せになりたいとほざくァンタ達へ』(幻冬舎)の一部を抜粋・編集したものです。

「いじめられてる」と言えなくて...
意外にも暗すぎる少年時代

華やかな容姿と強烈な存在感で注目を集めるアレン様アレン 撮影:尾藤能暢

 もともとヮタクシ、14歳ぐらいまで自分のことでたくさん悩んでいたの。生き方とか、ありのままの自分のこととか。あとは同調圧力とかね。他の人と一緒じゃなきゃいけないっていう目には見えない圧力。

 あと、本当の友達というものが何かもわからなかったの。いじめられていたし。

 とにかくずっと孤独だったわ。助けてくれる人もない、友達もいない。家の中に居場所もない。親にいじめられていることを言えなかったKARA。親に言えていたら孤独じゃないのよ、親が味方についてくれるだろうし。

 でも、いじめられていることを言うと親に心配かけちゃうとか、子どもながらにいろんなことを考えて言えなかったのよね。

 物理的には家で家族と一緒に過ごしていたって、家族に隠し事をしている気持ちになるから孤独感が募るの。

 ヮタクシ、一人で過ごすの大好きだし、一人で行動することに対して孤独感とか一切感じたことはないキロ(編集部注/原文では「キロ」は組み文字表記。アレン様は、「~だけど」の意味で多用する。以下同)、このときはすごく孤独だったわ。

孤独でぽっかり空いた隙間を
埋めるようにありのまま生きる

 そんな孤独だった今までの人生を、1回捨てたいと思ったから中学受験をしたの。

「新しい自分を作ろう。自分の人生を変えていかなきゃいけない」っていう、焦りみたいなものがあったのよね。