ペプシコーラ、ケンタッキーフライドチキン、ピザハットを次々と再建し、「フォーチュン」や「ハーバード・ビジネス・レビュー」が選ぶ世界トップリーダーである伝説のCEOデヴィッド・ノヴァクが、成功者100人から得た知見を『Learning 知性あるリーダーは学び続ける』にまとめている。本記事では、その一部を抜粋・編集し、「成功し続ける人になる秘訣」を紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

数字は大切?
「今期、君は目標未達だったね。数字は人格だからね」
「結果が全てだから、もう少し頑張ってみたら?」
「部下の成果を適切に評価するリーダー」が良いリーダーだと思っていませんか?
悪いリーダーは“人”を見ない
どんなに優秀な会社でも、リーダー次第で部下は辞めていきます。
その原因は「給料」や「仕事内容」ではなく、驚くほどシンプルなもの――リーダーが人を大切にしないからです。
UPSのCEO、キャロル・トメは自身の若い頃の失敗をこう振り返っています。
リーダーが人に投資することを怠れば、能力ある人材は静かに去っていきます。
バカなリーダーほど「数字」に逃げる
キャロルが失敗したのは、コーチングを避け、ただ評価を伝えるだけに終わったことでした。
リーダーが人を見ずに数字ばかり追いかければ、部下は「自分は大切にされていない」と感じます。
やがて心が離れ、最後には辞めていくのです。
部下が辞めるのは、仕事がきついからでも給料が低いからでもない。
「あなたの下で働き続ける意味が見いだせないから」なのです。
良いリーダーは「人」に投資する
キャロルはこの経験から、リーダーとしての姿勢を180度変えました。
「部下が会社を辞める理由が“私”であってはならない」と誓い、人を第一に考えるようになったのです。
リーダーに求められるのは、部下の成果を「裁く」ことではありません。
部下の可能性を「育てる」ことです。
悪いリーダーは人を追い詰め、良いリーダーは人を支える。
どちらを選ぶかで、あなたのチームの未来は大きく変わります。
(この記事は『Learning 知性あるリーダーは学び続ける』をもとに、一部抜粋・編集し作成しました。)