「新幹線の自由席で外国人が大きな荷物を通路に置いたまま、他の乗客が通れなくなっていた。車掌さんが注意してくれて、移動してくれた」(女性/50代/東京都)
「騒いでいる外国人観光客を車掌が一喝した」(男性/60代/東京都)
25年7月から無料開放された
特大荷物の置き場所とは?
東海道新幹線の場合、大きな荷物(特大荷物)の持ち込みについてはルールが定められています。特大荷物とは、縦・横・高さの3辺合計が160cmを超える荷物のことです。
新幹線には、特大荷物を置くスペースが基本的に2つあります。ひとつは車両と車両の間のデッキ部分、トイレの前あたりにある荷物置き場。ここに荷物を置くには予約が必要でしたが、2025年7月からは予約なしでも利用できるよう開放されています。
もうひとつは、車両の一番後ろの座席の後ろのスペースです。床には青い表示で「特大荷物スペース」と示され「要予約」としています。このスペースに荷物を置くには、一番後ろの座席を予約するのが必須。予約客の専用スペースとなるため、ほかの人は利用できません(特大荷物スペースが設定されていない車両もあります)。
また、ルールには「予約せず特大荷物をお持ち込みになりますと、持ち込み手数料(1000円・税込)をいただきます」とも記載があります。
人気漫画とコラボして
英語のポスターを掲出
このような決まりがあることを海外の乗客にも周知するため、鉄道会社は、英語のポスターを掲出したり車内アナウンスを英語で行ったりと、マナー啓発に取り組んでいます。2025年4月には、JR東海と講談社がコラボして「寄生獣」や「進撃の巨人」などの人気漫画のキャラクターが、外国人向けにマナーアップを呼びかける英語のポスターを掲出していました。
JR東海によれば「お客様に安心して快適に鉄道をご利用頂けますよう、お客様のご協力を得ながら、マナーの定着に取り組んでいるところでございます。引き続き、お客様に安心かつ快適にご利用いただけるサービスの提供に努めてまいります」とのことでした。
鉄道会社だけでなく乗客みんなで、快適な車内空間を作るように努めたいものですね。
※本記事のエピソードは、鉄道トレンド総研に寄せられた声を元に再構成しています。
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