糖質量だけ守っていれば
アイスやエクレアも制限なし

 ロカボの実践にあたってはデザートを食べてもお酒を飲んでも構いません。繰り返しになりますが、先に説明した糖質摂取量の「基準」以内に抑えれば何を飲み食いしてもいいのです。

 例えば市販の板チョコの糖質は1枚あたりだいたい30グラムくらいなので、間食として3分の1枚は食べられる。おやつとしてはまず充分な量ではないでしょうか。

 カップのアイスクリームやエクレアだったら、概ね糖質は1個20グラムです。これだと、おやつと間食の「基準」は10グラムですから半分しか食べられないことになります。

 確かに「おやつや間食」としてカウントするのであれば半分残すしかない。しかし、1個まるまる食べたい場合は間食ではなく「3食のうちの1食扱い」にすればいいのです。

 今日はどうしても甘い物を存分に食べたい。であれば、夕食でワインを飲みながら、から揚げでもチーズでもおかずをいっぱい食べて、最後にエクレアを食べる。これで糖質量は抑えられます。

 事実、私はよくこうした夕食を摂っています。〆はエクレアだったり、あるいはフルーツだったりしますが、デザートを主食にしてはいけないという法律はありません。それは単に習慣であり、あるいは思い込みの問題です。

 これと同じ理屈で、私は焼肉屋に行くと最後に定番のご飯ものを食べるのではなく、「〆にカルビをもう1皿」で食事を終えます。炭水化物で食事を締めなければならないというのも、誰かから命じられたわけではなく、単に慣れの問題に過ぎません。

 なお、果物の糖質量は糖度表示を見れば分かります。糖度は100グラムの中に含まれている糖質の量を意味しますので、「糖度10」のリンゴを100グラム食べた場合の糖質量は10グラムです。