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改正により70歳まで
月6.2万円まで掛金を出せるようになる!
節税のメリットを金額で把握したところで、今回のiDeCo拡大の改正案の概要を見てみよう。施行は2027年1月だ。
改正メリットのポイントは大きく2点ある。
【メリット1】
70歳になるまでiDeCoに加入できる(加入可能年齢の上限引き上げ)
現在のiDeCoの加入上限年齢は、次の通り。
◆国民年金の第1号被保険者(自営業者等)と第3号被保険者(専業主婦〈夫〉)は60歳未満
◆第2号被保険者(厚生年金に加入している人)と国民年金の任意加入者は、65歳未満
言い換えると、国民年金、もしくは厚生年金の保険料を払っている期間はiDeCoに加入できるということ。ここでいう「加入」とは、「掛金を拠出すること」を意味する。
改正により、60歳以降で国民年金・厚生年金の保険料を払っていなくても、最長70歳になるまで掛金を拠出できるようになる。加入期間の拡大だ。
具体的には次の人たちが拠出できるようになる。
(1)iDeCoの老齢給付金や、国民年金からの老齢基礎年金を受け取っておらず、1カ月でもiDeCoの加入者または運用指図者だった人
(2)企業型DCの加入者だった60歳以上70歳未満の人で、DCの老齢給付金や、国民年金からの老齢基礎年金を受け取っておらず、DCの資産をiDeCoに移換できる人
下の図は、加入上限年齢引き上げのイメージだ(厚生労働省の資料より転載)。改正で拡大するのは、赤の網掛け部分だ。