「毎日を気分良く過ごしたい」「他人に振り回されるのをやめたい」「自己肯定感を高めたい」……そんなあなたにおすすめなのが、日韓累計40万部を突破したベストセラー『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(キム・ダスル著、岡崎暢子訳)だ。本記事では、ライターの小川晶子氏に、「嫉妬との向き合い方」についてご寄稿いただいた。(企画:ダイヤモンド社書籍編集局)

【人見知りあるある】「パーティーで一人ぼっちになりがちな人」の特徴・ワースト1Photo: Adobe Stock

「社交的な人」に引け目を感じている

 知人の紹介などで、憧れの人と食事をご一緒できる機会があったら、以下のようなことに注意したいと考えている。

 緊張するが、こんな機会は滅多にない。どんな話ができるだろうかとドキドキしながら参加する。

 ところが……。

 これまた飛び入り参加の、社交的で誰とでも仲良くなれそうな人が自分を置き去りにして、どんどん憧れの人と仲良くなっていく。

 こういう場面、誰でも一度は経験があるのではないだろうか。

「私は何をやっているのだ、情けなさすぎる」という気持ちですっかり凹んだり、うまく立ち回れない自分にイライラしたりする。その社交的な人に対して心の中で毒づくかもしれない。

 これが嫉妬。

 本当は私が憧れの人に積極的に話しかけたかったのに勇気がなくてそれができず、できる人のことが羨ましくて悔しい。

 でも、いきなり社交的になれるわけではないし、仮に憧れの人と会話するきっかけがあったとしても盛り上がれるとも限らない。

 こんなとき、どうすればよかったのだろうか。

「劣等感」を味方につける

『人生は「気分」が10割』の中に、『「劣等感」を味方につける』という項目がある。

 人と比べることがやめられないのなら、いっそそれを利用してしまえばいい。
 他人へのねたみや劣等感を感じたことがない人なんていないだろう。相手のことがうらやましくて、嫌悪感やコンプレックスを抱く。
 その相手が直接自分と関係あろうがなかろうがよくある話だ。
――『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(p.192)

 他人と比べなければいいのに、ついつい比べて苦しくなってしまう。
 比べるのをやめるのはどうにも難しいらしい。

 著者のキム・ダスル氏はこう言う。

 ならばいっそ、その感情に無理やりフタをするんじゃなくて、こんなふうに発想を転換させて上手に利用するのはどうだろう?

「あいつにもできたんだから、自分にもできないことはないはず」
「私のほうがもっとカッコよくなればいい」

 劣等感の生み出すエネルギーは強大だ。
 この気持ちを利用して、自分自身を鼓舞し、成長する原動力とすればいい。
 相手と比べて自分のダメさ加減に落ち込むことが、意外にも次の飛躍のための最高のジャンプ台になるのだ。
――『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(p.193)

 これも一つの、気分をコントロールする方法だろう。

 ネガティブな感情を無視するのでなくうまく利用できるようになったら、人生はきっと良くなる気がする。

(本稿は、『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』の発売を記念したオリジナル記事です)

小川晶子(おがわ・あきこ)
大学卒業後、商社勤務を経てライター、コピーライターとして独立。企業の広告制作に携わる傍ら、多くのビジネス書・自己啓発書等、実用書制作に携わる。自著に『文章上達トレーニング45』(同文館出版)、『オタク偉人伝』(アスコム)、『超こども言いかえ図鑑』(川上徹也氏との共著 Gakken)、『SAPIX流 中学受験で伸びる子の自宅学習法』(サンマーク出版)がある。