米国の政治的右派の間では最近、移民の受け入れは流行してはいないが、それは合法的に入国する人たちについても例外ではない。この姿勢は、米国の将来の繁栄を考えれば近視眼的であり、そのことはノーベル賞受賞者に関する今週の報道が改めて示している。ノーベル賞の三つの自然科学分野では、今年の受賞者9人のうち6人が米国在住で、そのうち3人は移民だ。フランスからの移民であるミシェル・デボレ博士、英国から米国に渡ったジョン・クラーク博士を含む、米国を拠点に活動する3人の大学教授が物理学賞を受賞した。彼らは「量子トンネル効果」に関する研究で、米国生まれのジョン・マルティニス博士と同賞を分かち合った。ヨルダンからの移民であるオマー・ヤギー氏は、オーストラリア人および日本人の研究者と共に化学賞を受賞した。ノーベル委員会によると、「金属有機構造体(MOF)の開発」に関する功績が評価された。
【社説】移民と米国人のノーベル賞
米国在住の科学分野受賞者、今年は6人のうち3人が海外生まれ
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