
“世界で最も電気自動車を売っているメーカー”の座をテスラと競っている中国・BYD。EVとPHEVしか売っていないにもかかわらず、販売台数でもホンダ・日産を越えて世界第6位と急成長しています。ヨーロッパ、アジア、中南米など海外では大人気な一方で、日本ではほとんど走っているのを見かけません。日本で販売台数を伸ばすためにどのような取り組みをしているのか。「中国の自動車って、運転していると情報が送られるんじゃないの?」というフェルさんの質問に対し、日本法人であるBYD Auto Japan社長の答えは……?(コラムニスト フェルディナント・ヤマグチ)
トライアスロン仲間の社長就任を祝う
みなさまごきげんよう。
フェルディナント・ヤマグチでございます。
今週も明るく楽しくヨタ話からまいりましょう。
トライアスロン仲間の柏木二郎くんが、高級マンションデベロッパー モリモトの代表取締役社長に就任されたので、内輪のお祝い会を。就任したのは6月25日と3カ月以上も前のことですが、何しろ多忙を極める社長業。10月になり、ようやくゆっくり飲める時間が取れたのでした。

「どう?社長業は?」との問いに、「ともかく忙しい。落ち着いてゆっくり食事をするヒマもないよ」と。打ち合わせが増え、宴席が増え、ゴルフが増え、体重が増えたと笑いますが、それでも毎朝5キロのジョギングは欠かさないというのですからさすがです。

不動産は情報戦。良い土地は市場に出回る前に売れてしまう。一次情報は「いつも会っている信頼できる人」へ流れるものです。売り手や仲介は、まず“顔の思い出せる相手”に声をかける。何でもオンラインの時代ですが、優位を生む“差分”は対面でしか育ちません。頻度が信用をつくり、信用が情報をもたらすのです。かくして毎晩の宴席となる。体だけは大事に(林家三平師匠調)。

BYD Auto Japanの東福寺社長にインタビュー
ということで本編へとまいりましょう。
前々回で試乗記(参照記事)を掲載した、BYD「シーライオン7」のインポーターインタビュー。前回に引き続き、BYDの日本法人、BYD Auto Japanの東福寺社長にお話を伺っていきます。
前回は、BYDが来年から日本で軽EVを販売するという件の詳細を話していただきました(参照記事)。既存車種ではなく、日本市場のためだけに新たに軽自動車を開発しているというお話には驚きましたが、今回はさらに突っ込みます。ズバリ、「中国の自動車って、運転していると情報が送られるんじゃないの?」です。