BYDのウェブサイトによれば、シーライオン7を新車で購入すると、国の補助金と税制優遇で約40万円優遇されるとなっています。住んでいる地域によっては、自治体からの補助金を受けることもできます。
前述したようにこれらの補助金は新車購入時のみもらえるもの。補助金がない中古車は普通に購入するしか方法がないので、新車に比べると損と感じるかもしれません。でもよく見るとEVの中古車はかなりお買い得だったりします。
一般の中古車販売店よりも、正規ディーラーの認定中古車のほうが安い?
「カーセンサーNET」でシーライオン7をチェックしてみると、本稿執筆時点で5台の中古車が掲載されていました。いずれもBYD正規ディーラーが扱う、走行距離が数千kmの認定中古車です。

自分でクルマを買うことをイメージしてほしいのですが、もし中古車の価格が新車より高かったら普通は新車を買いますよね。だから新車の納期が遅れている超人気モデル以外は中古車価格は新車より安い値がつけられています。新車購入時に補助金が受けられるEVの場合、それよりも安くしないと中古車は売れません。
シーライオンの認定中古車の価格を見てみると、後輪駆動のベースモデルは新車価格が495万円なのに対して認定中古車は支払総額416.1万~424万円、4WDモデルは新車価格が572万円なのに対して支払総額460万~466.3万円で販売されています。
参考までに、新車価格418万円のATTO 3も総額300万円以下で買うことができる認定中古車が流通しています。しかも一般の中古車販売店が扱う中古車よりも認定中古車のほうが安い状況です。
高年式の中古車(編集部注:年式が新しいクルマ。一般的には3年以内、車検前の中古車を指すことが多い)なら駆動用バッテリーの劣化を心配する必要もまずありません。しかも認定中古車は手厚い保証が魅力。BYDの認定中古車は「5年間走行距離無制限の一般保証」「8年15万kmの高電圧部品保証」に加え、2025年6月1日以降に販売された認定中古車には「10年30万kmのパワーバッテリーSoH延長保証」が標準設定されています(いずれも初度登録からの期間)。
EVの認定中古車は、BYDだけでなく多くのメーカーでかなりお得な状況になっています。EVに興味がある人はこちらも合わせて検討してみることをおすすめします。
(AD高橋)