【95%の文章に潜む型】国語の成績が上がらない子の“致命的な盲点”とたった1つの解決策
【高校にも塾にも通わず、完全独学で東大合格!】――しかも、首席合格とわずか3点差のほぼトップ合格! 『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)の著者は、中学3年生のときに「東大合格」を宣言。高校にも塾にも通わず、完全独学で東大合格を目指したけれど……全国模試は「偏差値45」。そこで、徹底的に「国語」鍛えるという“大逆転の勉強法”を編み出す。勉強の大半を「読書に費やす」という常識外れの戦略で、全科目の成績が軒並みアップ! すべての科目は結局、国語の力がモノをいうことがわかった。コスパとタイパを徹底し、四コマ漫画や恋愛ゲームで楽しみながら学力を高める方法から勉強への合理的なモチベーションの高め方までを徹底指南。超★実践的な成績アップ法を初公開する。
※本稿は、『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
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入試現代文の2大ジャンル
国語の現代文は、おおざっぱに「説明文」と「物語文」に分けられます。大学入試では、説明文と物語文の双方が出題される場合がほとんどです。説明文だけ、物語文だけというケースはほとんどありません。
「説明文」と「物語文」の違いは、以下の通りです。
●物語文=小説やエッセイなど、登場人物の心情が時間軸に沿って展開される文章
読解の鍵は「対比構造」にあり
入試で出題される現代文はたいていの場合、「対比構造」になっています。対比とは、2つの事柄を並べて比べること。それにより、対象の特徴がいっそう際立ちます。
とくに説明文では、「犬とは何か」ということを説明するのに、猫と対比しながら語っている、というような構図はかなりの頻度で目にします。ただ、対比構造は説明文のみではなく、「過去の自分と現在の自分」や「主人公とライバル」の比較といった形で、物語文でも多用されています。
95%の文章に潜む「型」を見抜け
僕の肌感覚ですが、国語の試験で扱われている文章の95%以上が対比構造を含んでいます。そのため、対比構造を含んでいるという前提に立つと、問題文を素早く理解できるのです。
入試本番ではそこまで時間的な余裕はないかもしれませんが、受験勉強では「この問題文が何と何を並べて比べているのか」を表にまとめて書くようにすると、国語力が高まります。
対比を捉えれば、解答が見える
たとえば、犬と猫に関する説明文で、前ページのような対比構造があったとしましょう。ここで「この作品で言われている『犬は猫よりも優秀である』とはどういうことか」という記述問題が出たとします。
この問題に対して、「犬はとてもかわいいということ」とか「犬は鼻が利くのに、猫は長距離を移動するほどの体力がないということ」といった答えは正解になりません。
正解は、たとえば「犬は猫と比べて鼻が利くうえ、長距離移動ができるということ」といった感じになります。

