「大学3年生です。どうせ高学歴にいい企業は取られるし、転職だってできるし、ぶっちゃけ就活なんて頑張らなくてもいいですよね?」
新刊『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』は、特別なガクチカも将来の夢もなかった普通の就活生=「脇役さん」の著者が、1000冊以上の本を読み込み、自分だけの就活戦略をつくりあげ、食品超大手を含む22社から内定を得た実体験から生まれた一冊です。
「長期インターンにも行っていないし」「自己PRで語れることがない」――。
そんな普通の就活生が、どうすれば自分に合う企業に内定を取れるのでしょうか? 就活に不安を抱えるすべての学生、そしてその姿をそっと見守る保護者の方に届けたい、内定につながるリアルな戦略が詰まった、まったく新しい就活本です。今回は、新卒就活は頑張るべきかどうかについて著者である藤井氏が特別に書き下ろした記事をお届けします。

結論、就活は頑張るべき
「大学3年生です。どうせ高学歴にいい企業は取られるし、転職だってできるし、就活のやる気がわかないです。ぶっちゃけ頑張らなくてもいいですよね?」
こんな質問を受けたことがあります。
これに対し、僕は就活こそ最もコスパのいい自己投資なので頑張るべきだと思います。
塾に行けなかった僕が見つけた「逆転の機会」
僕はカゴメを辞めて独立してから、8年間ずっと「就活」をテーマに活動してきました。就活を終えた今でも、就活について本気で考えることができるのは、就活が人の人生を大きく変えるからです。
しかも、費用も時間も他のどんな挑戦より少なくて済む。就活はコスパとタイパが良いんですよね。
僕は親が小学生の頃に離婚しているので、常に家計を気にして生きてきました。中学生になると周りが塾に通いはじめるなかで、塾代は高いからと遠慮して通いませんでした。
塾に通う人たちが、みるみる成績を上げていくのを横目で見ていたときの気持ちは今でも忘れません。
中学3年間の塾代は平均で100万円~300万円にのぼります。さらに高校まで塾に通うとしたら、数百万円のコストがかかるんですよね。
良い大学に入るには、それだけのコストと時間が必要なのです。
内定までに必要なこと
一方で、就活はどうでしょうか。大学2年生から始めるとしても2年。大学3年生から始めても、取り組む期間は1年だけです。
そして何より、就活塾に通わずとも、就活本や教養本やビジネス書を読むだけで、他の就活生と差をつくることができます。
というのも少なくとも僕の周りでは就活本を読んだり、就活に役立つビジネス書を読んだりする大学生はそれほど多くなかったのです。受験勉強に慣れているので、SPI対策などの問題集は買うのですが、本は読み慣れていないのか読んでいる人が少なかったんですよね。
それを横目に、僕は心理学の本や営業の本を読みました。すると、「就活でめちゃくちゃ使えるじゃん」という気付きばかりでした。
たとえば、営業の本に、商談が終わったらすぐに手書きのお礼状を送ろうと書いてあったので、面接後に即日、速達で手書きのお礼状を送ることにしました。
こうした気づきやノウハウを本で学ぶことができます。
10冊買っても、2万円ほど。それだけで他の就活生と差別化できて内定に近づくなら、安いですよね。
出費を減らし、就活期間のアルバイトを減らして読書の時間を確保する。それだけで、学歴に自信のない僕でも大手企業を含む22社に内定することができたのです。
拙書『脇役さんの就活攻略書』では、僕が1000冊以上の本を読んできて、どんな就活生にも役に立つ、内定につながる行動をまとめました。
ビジネス書を読まなくても、これだけ読めば差別化できる。そんな本を目指しました。
ぜひこの本をきっかけに、就活を頑張ってみようと思ってもらえたら嬉しいです。