試乗車はグラファイトグレーだったが、ボディカラーに新たにソーラーイエローが追加されたのもニュースだ。レネゲードのルックスによく似合いそうで大いに気になる。ただし生産が始まるのはこれかららしい。早く実車を見てみたいものだ。

 インテリアではステアリングホイールの形状が変更されたほか、音声認識機能を備えた最新のインフォテイメントシステム、“Uconnect 5”が採用された。センターディスプレイは使い勝手に優れた10.1インチタッチパネル式だ。

スムーズでパワフルな走りは印象的
しかも燃費優秀、長くつきあえる完成度の持ち主

 試乗コースは、都内からアクアラインを渡り房総の中心部までの往復。高速道路と郊外を主体に市街地を少々というルートだ。

 48Vマイルドハイブリッドは、メカニズム面で特筆すべきものはない。だが完成度は上々。アクセルレスポンスは良好で応答遅れも過敏なところもない。加速フィールは非常にシームレスで扱いやすい。同じジープ・ブランドの純BEVモデル、アベンジャーと比較しても出足のよさでは上回るほどだ。

 車両重量は1470kg。最大トルクの240Nmをわずか1500rpmで発生する1.5Lターボエンジンと、48Vモーターの組み合わせは、市街地から高速道路までストレスなく走れるパフォーマンスを実現していた。エンジン自体もなかなかパワフルなうえに、再加速の際にはモーターが高い車速域でも適宜アシストしてくれる。

 ディスプレイで出力フローを見ていると、エンジンとバッテリーの出力値がどれくらいかがリアルタイムで表示され、エンジンの力を加速と充電に巧みに配分している様子がよくわかる。

 WLTCモードで17.7km/Lという燃費は実走値に近かった。普通に走っていても16km/Lを軽く超え、高速道路で燃費を意識して走ると20km/Lを超えることも珍しくなかった。燃費は予想以上にいい。