円満退職が決まっても
備品の返却などを忘れずに!

本題(8)エンディング

 

 全ての条文に合意したら、合意退職の書面にサインをもらいます。この段階で、退職金が用意されていて、現金で渡す場合にはその場で手渡しし、その他必要な書類を渡して完了です。

 

 現金交付の場合は、証拠を残す意味で、領収書をもらってください。

 

 振込の場合、合意退職である以上、解雇と異なり当日中である必要はありませんが、問題社員の生活もありますし、期限徒過するリスクも考えると速やかに支払いを行うようにしてください。

 

 貸与した会社の備品を返してもらうことを忘れないでください。

 

 そして、「お帰りください」と言って見送り、終了です。

番外編こんなパターンもある

 

 1度だけ、交渉中に「解雇でいい」と問題社員が言って譲らないため、解雇通知書を渡したことがあります。円満退職ではなく、「解雇」となった初めてのパターンです。

 

 しかし、翌日問題社員から電話がかかってきて、「やっぱり合意退職にしてください」と言われました。そこで、急遽我々弁護士が出向き、合意退職の書面にサインしてもらい、無事に円満退職で終わらせることができました。