ハラスメントイメージ写真はイメージです Photo:PIXTA

「身に覚えがない」「証拠はあるのか?」――こうした言い逃れをするパワハラ・セクハラ加害社員に、どうすれば非を認めさせられるのか。“辞めさせ屋”として退職支援サービス「Resgent(リジェント)」を展開する弁護士・西脇健人氏が、しらを切る社員への効果的な面談の進め方を解説する。※本稿は、西脇健人『「円満退職請負人」が教える!全員が幸せになる「トラブルなし」で問題社員に1ヶ月で辞めてもらう方法』(翔泳社)の一部を抜粋・編集したものです。

問題社員が取る態度は
だいたい5パターン

 これは、私たち弁護士が依頼主の会社の代理として、問題社員と話し合っていることが前提となっています。

 しかし、みなさんが直接問題社員と交渉する際にも、この流れを応用していただけると思いますので、一緒に見ていきましょう。

交渉の流れ 導入編

 

「今日お呼びしたのは、実はかくかくしかじか、社内でこういう問題があると聞いたのでお時間をいただきました」

「どう認識されているかわかりませんが、少なくとも他の従業員からこういう問題が起きているという話を聞いています。会社としては、問題があるなら解決せざるを得ないので、ご協力よろしくお願いします」

 

※ちなみに「会社に問題が起きていて、それに対処するために我々弁護士が来た」と話して、問題社員から「そんな必要はない」と言われたことは今まで一度もありません。

 こちらは調査もしていますし、ヒアリングをして他の従業員に裏も取っている。その問題について、状況を把握していることを伝えます。

 そのように話した後の、問題社員が取る態度にはだいたいパターンがあります。