政治家や官僚として
活躍する卒業生たち
政治家を挙げてみよう。
国会議員では、自民党所属の衆院議員(宮城3区)で環境相などを歴任した西村明宏(6選)がいる。早稲田大政経学部卒だ。
武田良太は自民党所属の元衆院議員(7選)で、総務相などを歴任した。24年10月の衆院選で落選し、再起を図っている。早稲田大文学部卒だ。
自見庄三郎は元国民新党代表の衆・参院議員で、郵政相などを務めた。九州大医学部卒の医師だ。
仁比聡平は日本共産党所属の参院議員(当選3回)で、弁護士だ。
亀井光は、参院議員のあと、1967~83年に福岡県知事を務めた。東大法学部卒で、労働事務次官などを歴任した。
服部誠太郎は2025年3月の福岡県知事選で2選を果たした。中央大卒で、福岡県庁の生え抜きで副知事を務めた。県職員出身では初の知事だ。
吉田敬太郎は衆院議員のあと、福岡県若松市長を務めた。柳田桃太郎は福岡県門司市長のあと、参院議員になった。2人とも旧制小倉中―長崎高等商業学校卒だ。
官僚では,昭和時代の外交官で駐米大使を務めた安川壮(たけし)がいた。安保改定や日米経済摩擦を担当した知米派の外交官として知られる。
金重凱之(よしゆき)は元警察庁警備局長で、退官後に危機管理経営コンサルタントに転身、この方面での第一人者になっている。京大法学部卒。
法曹界では、大阪高裁などで裁判官を務めた現弁護士の福崎伸一郎が、控訴審で逆転無罪を連発した裁判長として知られる。例えば、平野母子殺害事件では差し戻し二審の大阪高裁裁判長として、2017年に検察側の控訴を棄却した。
大渕敏和は、東京地方裁判所の裁判長(部総括判事)として2000年4月、のちに冤罪(えんざい)が確定した東電OL殺人事件で無罪判決を出した。
弁護士の角田由紀子は、性暴力被害者の権利擁護活動やジェンダー問題を専門としている。小倉高校を経て東大文学部卒で、明治大法科大学院教授も務めた。2018年、医学部入試における女性差別問題で弁護団の共同代表を務めた。