社会に出ると、本当にいろいろな人と出会います。なかには、あなたの心をじわじわと消耗させる「意地悪な人」もいるものです。そんな意地悪な人との縁を遠ざけ、「自分らしく生きられるようになる」と話題の1冊が『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』(クルベウ著/藤田麗子訳)です。今回は本書から、「離れるべき人間関係、付き合うべき人間関係」についてご紹介します。(構成:ダイヤモンド社・林えり)

話し合いができず、一方的に「悪者」にする人がいる
「問題が起こったら勝手に悪く考えて、相手を憎む人がいる。なぜそうしたのか、理由を尋ねもせずに一方的に決めつけて相手を嫌ってしまう人がいるの。」
――『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』より
――『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』より
問題が起こったとき、話し合いもせず、勝手に悪く解釈して相手を憎む人がいます。
理由を尋ねもせずに「お前が悪い」と決めつける。
そんな人のそばにいると、どんなにあなたが親切にしても、たった一度のミスで関係は壊れてしまいます。
こうした人とは、適切な距離を取ることが大切です。
なぜなら、彼らはあなたの「心のエネルギー」を少しずつ奪っていくからです。
「こういう人とは距離を置いてね。あなたが100回親切にしたとしても、たった一度のミスで悪い判断を下すから、そばにいるとすごく疲れることになると思う。」
――『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』より
――『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』より
他人に厳しすぎる人のそばにいると、自分にも厳しくなる
「あなたがこれからそばにいるべき人は、他人に厳しすぎない人よ。誰かの小さな失敗を許せなくて、すぐ否定的に考える人のそばに長くいると、あなたもそういう人になるし、自分に対しても厳しくなる。
そうなると、人生にすぐ疲れてしまうの。」
――『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』より
そうなると、人生にすぐ疲れてしまうの。」
――『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』より
否定的な人の価値観は、静かに伝染します。
他人に厳しすぎる人のそばにいると、自分にも無意識のうちに厳しくなり、心に余裕がなくなっていきます。
だからこそ、あなたが一緒にいるべきは「失敗を許せる人」なのです。
あなたの心を育ててくれる人を、そばに
「意地悪な人」に巻き込まれると、あなた自身もいつのまにか意地悪になってしまうことがあります。
だからこそ、自分を疲弊させる人とは距離を取りましょう。
あなたの心を消耗させる人ではなく、「あなたの心を育ててくれる人」とかかわってください。
たった一人の“意地悪な人”に、あなたのエネルギーを奪わせないこと。
それは、自分の心を守る大切な「技術」です。
(本稿は『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』を元に作成しました)