職場での「不満」をどうやって解消すればいいのか。
次々と新たなビジネスを仕掛ける稀代の起業家、佐藤航陽氏。「これからどう生きるか?」を徹底的に考察した超・期待作『ゆるストイック』を上梓した。これからの生き方として重要なキーワードは、「ストイック」と「ゆるさ」。令和のヒーローたち(大谷翔平、井上尚弥、藤井聡太…)は、なぜストイックに自分に向き合い続けるのか。『ゆるストイック』では、「どのように日常を過ごしていくべきか」を言語化し、誰でもできるプロセスとしてみなさんに共有する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
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「不満」をため込まない工夫
日常生活や仕事の中で、不満を感じる場面は誰にでもあります。
不満そのものは自然な感情ですが、ため込みすぎると心身に悪影響を及ぼし、人間関係やモチベーションを損ないます。
ゆるストイックに生きるためには、不満をうまく処理する工夫が必要です。
不満を「可視化」する
不満を漠然と抱えたままにすると、感情が膨らみやすくなります。
まずは紙やメモに書き出し、可視化しましょう。
「何が不満なのか」「どの部分を改善できるのか」を明確にすることで、不満は行動に変換できる具体的な課題になります。
不満を解消するためには、周囲に伝えることも重要です。
ただし、感情が高ぶっているときにぶつけると、かえって衝突を生みます。
冷静なタイミングで事実ベースで伝えることで、建設的な改善につながります。
「自分で解消できる部分」に集中する
不満のすべてを外部に解決してもらう必要はありません。
自分で調整できる部分を見極め、小さな改善を積み重ねることも大切です。
たとえば、職場の環境が合わない場合、整理整頓や作業手順の工夫でストレスを軽減できることがあります。
不満をため込むことは、心の疲労や関係悪化につながります。
可視化する、伝えるタイミングを工夫する、自分で解消できる部分に集中する。
こうした工夫で、不満は前向きな改善エネルギーに変わります。
淡々と調整を続ける姿勢こそ「ゆるストイック」の実践です。
私たちもまた、不満をため込まず、ゆるストイックに生きましょう。
株式会社スペースデータ 代表取締役社長
1986年、福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年にIT企業を設立し、代表取締役に就任。ビッグデータ解析やオンライン決済の事業を立ち上げ、世界8ヵ国に展開する。2015年に20代で東証マザーズに上場。その後、2017年に宇宙開発を目的に株式会社スペースデータを創業。コロナ禍前にSNSから姿を消し、仮想現実と宇宙開発の専門家になる。今は、宇宙ステーションやロボット開発に携わり、JAXAや国連と協働している。米経済誌「Forbes」の30歳未満のアジアを代表する30人(Forbes 30 Under 30 Asia)に選出される。最新刊『ゆるストイック』(ダイヤモンド社)は8.5万部を突破した。
また、新しくYouTubeチャンネル「佐藤航陽の宇宙会議」https://youtube.com/@ka2aki86をスタートさせた。








