学歴は幸福度にも影響する
中原:「大学に行かないことで生涯年収が下がる」ということは、「大学に行かないと、貧困になる可能性が高くなる」とも言えます。
びーやま:たしかに、収入が下がると生活そのものが厳しくなりますよね。
中原:その結果、学歴は「主観的な幸福度の高さ」とも相関することがわかっています。貧困であればあるほど、結婚できる可能性は下がるし、子どもを持ちづらくなる。つまり孤独になりやすい。そして、孤独な人ほど、主観的な幸福度は低くなるというわけです。
そう考えると、もし可能なら、やっぱり大学には行っておいたほうがいい。というか、「学び」を手放すのをやめたほうがいい。
びーやま:Fラン大であっても、高卒・専門卒より費用対効果がいいというのは、めちゃくちゃ勉強になりました。学歴厨の相方にも教えてやりたいです…。
中原:早く教えてあげてください。びーやまさんたちには影響力があるので、きっと日本の救うことになりますよ。
びーやま:はい! そして、せっかく大学受験するなら、やっぱり少しでもいい環境を目指してほしいですね。「この大学に行きたい!」という思いがある学生さんは、あきらめずに努力してもらいたいです。

※1:本記事ではびーやま氏、もしくは編集部宛に届いた悩みを扱っております。
中原淳
立教大学経営学部教授。立教大学大学院経営学研究科リーダーシップ開発コース主査、立教大学経営学部リーダーシップ研究所副所長などを兼任。博士(人間科学)。1998年東京大学教育学部卒業。大阪大学大学院人間科学研究科で学び、米マサチューセッツ工科大学客員研究員、東京大学准教授などを経て現職。「大人の学びを科学する」をテーマに、企業・組織における人材開発・組織開発・リーダーシップ開発について研究している。著書に『M&A後の組織・職場づくり入門』『組織開発の探究』(共著、HRアワード2019書籍部門・最優秀賞受賞)、『研修開発入門』(以上、ダイヤモンド社)、『職場学習論』『経営学習論』(以上、東京大学出版会)ほか多数。
びーやま
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』のツッコミ担当。早稲田大学教育学部卒。高校時代の偏差値は37だったが、1年間の浪人を経て早稲田大学に入学。大学時代は起業・自主退学・復学など、さまざまな経験をしたのち、大学受験のすばらしさに気づき現在に至る。甘いルックスと鋭いツッコミ(たまにポンコツ)で視聴者の心を掴んでいる。決め台詞は学歴モンスターの相方・高田ふーみんを制止する「ヤメロオマエ」。
立教大学経営学部教授。立教大学大学院経営学研究科リーダーシップ開発コース主査、立教大学経営学部リーダーシップ研究所副所長などを兼任。博士(人間科学)。1998年東京大学教育学部卒業。大阪大学大学院人間科学研究科で学び、米マサチューセッツ工科大学客員研究員、東京大学准教授などを経て現職。「大人の学びを科学する」をテーマに、企業・組織における人材開発・組織開発・リーダーシップ開発について研究している。著書に『M&A後の組織・職場づくり入門』『組織開発の探究』(共著、HRアワード2019書籍部門・最優秀賞受賞)、『研修開発入門』(以上、ダイヤモンド社)、『職場学習論』『経営学習論』(以上、東京大学出版会)ほか多数。
びーやま
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』のツッコミ担当。早稲田大学教育学部卒。高校時代の偏差値は37だったが、1年間の浪人を経て早稲田大学に入学。大学時代は起業・自主退学・復学など、さまざまな経験をしたのち、大学受験のすばらしさに気づき現在に至る。甘いルックスと鋭いツッコミ(たまにポンコツ)で視聴者の心を掴んでいる。決め台詞は学歴モンスターの相方・高田ふーみんを制止する「ヤメロオマエ」。