「好きな仕事」か「稼げる仕事」か?迷った時の判断基準とは?写真はイメージです Photo:PIXTA

最近、なんだか仕事がうまくいかない……。それは、他人軸でキャリアを選んでいるからかもしれない。いっぽうで、成功している人は、何を選ぶにも自分軸を持っている。彼らはどのようにして自分軸を見つけ、育てているのだろうか?※本稿は、有川真由美『肩書がなくても選ばれる人になる 幸せな働き方がつづく45のヒント』(ワン・パブリッシング)の一部を抜粋・編集したものです。

自分軸を見つけるために
常に自問自答を繰り返す

 会社の肩書がなくなって“個”として仕事をするようになると、選択肢が激増して迷うことも増えます。

 たとえば「どの仕事を選べばいいのか」「この方法しかないのだろうか」「どんな働き方が自分には合っているのか」というように。

 私も迷って答えを出すたびに、“自分軸”ができて迷いが減ってきました。

 “自分軸とは、「自分の哲学」であり、判断基準。それは、AIや他人に聞いても見つかりません。また、「自分のことは自分がいちばんわかっている」という人にかぎって、思い込みにとらわれてわかっていないものです。

 自分という人間は、奥が深い。年齢を重ねたり、環境を変えたり、新しい仕事をするたびに「自分にこんな性質や可能性があったのか」という発見があります。だから、つねに自分に「ほんとうのところ、どう感じてる?」「どうしたい?」と問い続ける必要があるわけです。

 長い間、組織でまわりの目を気にしながら生きてきた人は、無意識に“他人軸”で決めてしまいがち。他人の目がなくなると、なにをしていいかわからなくて迷うことやストレスが増えたり、自己肯定感や幸福感が低下したりします。