「会社を辞めても声がかかる人」と「パタリと仕事が途切れる人」の決定的な違い写真はイメージです Photo:PIXTA

会社を辞めて独立したものの、仕事がない……。いっぽうで、肩書を失ってもなぜか周囲から次々と声がかかり、仕事が途切れない人がいる。その違いを生むのは、スキルや実績ではない。組織を離れてからも選ばれ続ける人は、どんな能力を持っているのか?※本稿は、有川真由美『肩書がなくても選ばれる人になる 幸せな働き方がつづく45のヒント』(ワン・パブリッシング)の一部を抜粋・編集したものです。

社内評価は高かったのに
独立後に苦しむ人の特徴

 組織では、人から嫌われていても成果を出している人が、重用されることがあります。評価というのは、売上の数字や目標達成率、実績などの仕事の出来不出来で決まることが多いものです。姑息な手を使っても競争に打ち勝った人が評価されるでしょう。

 また、みんなからの評判がよくないのに、社長にだけ気に入られている人が出世することもあります。

 しかしながら、嫌われる人は肩書があるときはつながっていても、会社から離れて利害関係がなくなると、だれも声をかけてくれなくなります。

 一方で、会社にいるときから個々の信頼関係を築いている人は、その人柄や仕事ぶりを評価されて「この人にお願いしたい」「一緒に仕事をしたい」と、1人になっても声がかかる。

 そんな人はギブ&テイクのビジネス的なつき合いだけではなく、心を開いて相手の懐に入っていたり、面倒見がよくて人を助けていたりと、損得抜きの人間的なつき合いをしているものです。

 長年、フリーランスで仕事をしている人たちを観察してみると、その共通点は仕事の能力以前に、人として信頼できること、まわりの人を大切にすること。