「はー疲れた」「◯◯が気になる」「シンプルに考えよう」など自分の本音を言語化することで、自分を幸せにする“自分軸”が見えてくるはず。
じつは自分軸はもともとあって、「取り戻すもの」なのかもしれません。
好きな仕事か稼げる仕事か
どちらも正解になり得る
「好きな仕事と稼げる仕事、どっちがいいですか?」という質問を受けることがあります。好きなことをしようとしたら、大抵の場合は稼げない。お金になりそうな仕事をしようとすると、楽しさや、やり甲斐に欠ける…。
「好きVSお金」は、「好きな人と結婚するほうがいいのか」「経済力がある人がいいのか」にも似ていて、普遍的なテーマだといえるでしょう。
どちらを優先するかは、人それぞれ。…といっては、それまでですが、価値観、年代、家族環境やライフスタイルによって、選ぶ基準は違うものです。
「家族の生活のために安定した会社で働いて、週末副業で好きなことをする」という人、「お金を稼ぐのは楽しく、それで好きな趣味や旅行ができるから、少々辛い仕事でもいい」という人もいます。本人が納得していれば、どれも正解。
私は30年ほどフリーランスのフォトグラファーや物書きとして働いてきて、どの時点でも思っていたのは、「稼げても稼げなくても、やりたいことをしたい」ということです。
最初から好きな仕事だったわけではなく、好奇心でやり始めたら、意外に面白いし、人が喜んでくれる。で、もっと追求してみたいと思ったのです。
それがいちばんにあったので、経済的に成り立たないときは、テレアポや宅配便の仕分け作業など、単発のアルバイトなどで補填していました。
しかし、単発のアルバイトであっても、1日何時間も「お金のために」と考えて働くのはつまらないし、それはそれで疲労困憊する。それにアルバイトで時間を削られると、今後専業にしたいプロの仕事には到底、追いつけないわけです。
だから、なんとしても、やりたいことだけで稼げるようにしたいと、「どうしたらもっと喜んでもらえるのか」「どうしたら自分の仕事の単価を高められるか」と試行錯誤してきました。稼ぐことにもこだわってきたので、本を書き始めてからはすぐに軌道に乗り、なんとか本職だけで生計を立てています。







