「豊田章男会長に怒られちゃいました」トヨタのサイトに豊田会長が「ダメ出し」したまさかの理由トヨタ自動車の豊田章男会長が登場したトヨタイムズで、新たなブランド戦略が明らかにされた Photo:NurPhoto via Getty Images

トヨタが新たな戦略を公表
センチュリーが独立した「ブランド」に

 トヨタ自動車は10月13日、オウンドメディア「トヨタイムズ」特別生放送でトヨタの新しいブランド戦略を発表した。トヨタのブランディング責任者のサイモン・ハンフリーズCBO(チーフ・ブランディング・オフィサー)と共に、冒頭から豊田章男会長が登場し、トヨタを五つのブランドに再構築することを表明した。

 新たに「CENTURY(センチュリー)」・「LEXUS(レクサス)」・「トヨタ」・「GR」・「ダイハツ」の五つのブランドを確立し、展開していく。生放送では同時に、それぞれのコンセプトを表現した新しいCMも披露された。

「CENTURY:One of One」
「LEXUS:DISCOVER・誰の真似もしない」
「TOYOTA:TO YOU」
「GR:THE SOUL LIVES ON.」
「DAIHATSU:わたしにダイハツメイ。」

 今回の発表で特に注目されたのが、トヨタのフラッグシップカーであるセンチュリーを新たにラグジュアリーブランド化することだった。センチュリーはトヨタを代表する高級車であるが、ブランド化には豊田会長の強い思いが込められていることも放送内で明かされた。このオールトヨタの5ブランド戦略は、10月30日に開幕する「ジャパンモビリティショー(JMS)2025」に出展するトヨタ・ダイハツのブースで披露され、より明確になる見込みだ。

 そもそも、この発表が「トヨタ新プロジェクト」なるものとして予告されたのは、9月19日だった。