夕食にだし入りのみそ汁を取り入れることも満足感が高まっていいのだが、睡眠につながる観点では「就寝1時間前の摂取が良い」とのこと。

 最後に「質の良い睡眠」を得るには、寝るときに胃が休まることも大切だ。

「夜はいい睡眠のために食べすぎず、油っこいものはなるべく控えて、胃の負担につながらないように。できる限り夕食は消化の良いものを食べましょう」(堀氏)

 満腹は寝つきが悪くなってしまうため、遅くとも布団に入る1時間前には食べ終えたい。

日中には
「日光」を浴びること

 熟睡できる飲みもの3選を挙げた。何だか眠れない夜は即効性があるものとして白湯を、最近眠りの質が悪いなぁと感じる日が多いなら朝食に「バナナスキムミルクジュース」もしくは「バナナ豆乳」を。そして日中にはセロトニン生成や体内時計の観点から、できる限り「日光」を浴びることだ。

 特に目の中でレンズの役割を果たす水晶体は加齢とともに濁り、目の網膜に光が届きにくくなる。20代の光透過率を100とすると、40代になればその半分といわれる。日中にしっかり日光を浴びることがセロトニンからメラトニンの生成へ、また健康維持につながるのだ。

 次回は、「足りない栄養素」が一発でわかる方法を紹介する。ある栄養素が欠乏すると病を引き起こしたり、疲れが抜けなくなるという。これも40代から注意が必要だ。

熟睡できる飲みもの3選
白湯(コップ1杯弱):就寝30分前に飲む
水出し緑茶(100ミリリットル程度):就寝40分~1時間前に飲む
バナナスキムミルクジュース(200ミリリットル程度):朝食に飲む

こちらもOK!
ホットミルク(200ミリリットル程度):朝食に飲む
だしスープ(コップ1杯弱):就寝30分~1時間前に飲む

トリプトファンが豊富に含まれているもの
(※トリプトファンがセロトニンの材料に、セロトニンがメラトニンに変わる)
牛乳、チーズ、大豆製品、豚肉など

トリプトファンと一緒に取りたい!「ビタミンB6」が豊富なもの
(※セロトニン放出に不可欠な栄養素)
バナナ、鮭、マグロ、カツオ、鶏ささみなど

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現代人の食生活の乱れで不足しやすい「ある栄養素」は、欠乏すると高血圧や動脈硬化を誘発するといいます。簡単にチェックできる方法や不足分の補い方、ほかにも足りない栄養素を見極める術を専門家に聞きました。