編集部 そっとお客さまに近づいて「何かお探しですか?」と耳打ちとか。

川田 それはビデオカメラの前にいるのだから、当たり前でしょう。しかも「探している」わけじゃあないかもしれませんよね。
ただし、「何か興味はある」から、ビデオカメラの前にいる。そこで大事なことって…。

編集部 興味を持ってもらうことでしょうか。

川田 そうです。何か興味を持ってもらうために、聞くんです。
「今お持ちのビデオカメラで何かご不満ありますか?」って。

気づけばお財布を出してしまう
販売員のトーク

「今持っているものだと、フルに充電しても1時間半とか2時間ぐらいじゃないかな」なんて返ってきます。
そうしたら、さらに伺うんです。
「それなら、バッテリーがなくなって、悔しい思いをしたこととかないですか?」

編集部 「あるある、何度もあるよ。だけど子どもの運動会に延長コードを持って行くわけにいかないじゃない。部屋に戻ってやっぱり充電でしょ」
(いつの間にかお客さまに)

川田 「そうですよね。ちなみにこのビデオカメラは、連続で最低でも4時間は撮れるんですよ」
(すっかり店員さんに)

編集部 「こんなに小さいのに?え、4時間も撮れるの?」

川田 「技術は進歩しています。そういう意味でいうと、わざわざ部屋に戻って充電しなきゃとか、そういうのはなくなりますね」

編集部 「あ、なくなるね」

川田 「もしかしたら大きさだけの問題じゃなくて、長時間充電タイプのものにしたほうがストレスがなくなるのかもしれませんよね」

編集部 「たしかに。そうなると買い換えどきなのかなぁ」

川田 「そうですね、今のお客さまのお話を聞いてると、買い換えどきっていうか、もうなんでとっくに買い換えてないんですかって感じかもしれませんね」

編集部 「ああ、そうかもしれないな。ちなみにこれって分割でも買えるの?」
…川田さん!すっかり買う気になってお財布出してしまいましたよ。