おトクだからといって、気は抜かないで

 ふるさと納税の返礼品は、じつにさまざまな種類のものが並んでいます。食料品からファッション、スポーツ用品や観戦、電化製品、旅行などなど、多すぎて選ぶのが大変なほどで、そうした情報を取りまとめたWebサイトがいくつもあります。

 そこで返礼品を眺めていると、ムラムラと物欲が湧いてくることでしょう。

 でも、ちょっと待ってください。

 お金を守るのも増やすのも、考え方次第。お金を使うときは「消費・浪費・負債・投資」のどれなのかを意識することが大切です。

 タダに近い感覚だからといって、「浪費」してしまっては、資産を守る姿勢としてはいただけません。もちろん趣味の品が悪いとはいいませんが、できるだけ「消費」を意識することも、ぜひ心がけてほしいところです。

返礼品はいくらまでもらえるか?

 気になる返礼品の金額ですが、これは納める税額によって変わってきます。

 いくらまで寄付できるかについては、計算して教えてくれるWebサイトがいくつもありますので、「ふるさと納税 寄付額シミュレーション」と検索してみてください。

 数字を入力する際は「源泉徴収票」を手元に用意して、見ながら入力すれば大丈夫です。自分がいくらまでふるさと納税ができるのか分かるので、活用していきましょう。

 なお気をつけたいのは、ふるさと納税の期限です。その年の12月31日の23時59分までにクレジットカード決済がされたことが確認できなければ、対象外になってしまいます。先延ばしにしてついうっかり、というケースもありますので注意しましょう。

 ふるさと納税の申し込みは1月1日からできます。焦る必要はありませんが、早めに行うとよいでしょう。

「還元率ランキング」に注目しよう

 ふるさと納税で注目してほしいのは、「還元率」です。これは寄付した金額と返礼品の市場価格の比率なのですが、100%を超えているものも少なくありません。

 その数字が高ければ高いほど、その分おトクだということです。特に食料品の還元率は高いことが多く、納めた税額以上の肉などがもらえることも珍しくありません。