クマが現状どのくらいの頭数いて、今後はどのような活動が予期されるのか。冬眠するのかしないのか。駆除されたクマは体型的に痩せていたと指摘するニュースが多い気がするが、クマが市街地にやってくる時の条件とは何か。筆者自身も気になることばかりだ。
さらにドローンやセンサーカメラの設置、AI(人工知能)の活用など、英知をフルに使って体制を供すべきだろう。お天気ナビゲータというサイトが、国内初となるAI技術を活用した高解像度「クマ遭遇リスクマップ」を公開している。さらに研究開発が進めば、「今日のクマ出没指数」といった感じで天気予報のように毎日、いや毎時でも流してほしいものだ。
クマ遭遇リスクマップの一例
また、こうした情報ソース、プラットフォームは乱立するよりも、統一化できたほうがいいだろう。住民や地方自治体、関係機関が一体となって情報共有や連携を強化し、そこから地域ごとに最適な対策を講じていくのが良さそうだ。教育現場でもクマ出没時の行動指針を徹底し、子どもを守る体制づくりを急がなければいけない。
高市首相は所信表明演説で「強い~」を10回も連呼したが、「強いクマ対策」も絶対必要だろう。日本経済を襲う新たなる脅威、「クマ・ショック」に用心せねばならない。








