あなたのプロフィールの魅力を引き出す
ネガティブシンキング

 なぜ、ネガティブシンキング――ネガティブ側にも想いを寄せることが大切なのでしょうか?

 あなたのプロフィールの魅力を引き出すという観点から見ていきましょう。

 これから個人の力がより発揮できる、1億総メディア時代では、「プロフィール」は極めて重要です。

 フェイスブック、ホームページ、ブログはもちろん、あなたが出版を目指しているのであれば、その企画書までプロフィールを魅力的に表現できるだけで、あなたの価値を飛躍的に高めることができます。

 情報があふれている中で、読者がどうしてあなたを選ぶのか、その理由はあなたのプロフィールにあります。

 プロフィールが魅力的であれば、その人が配信する情報は魅力的になります。
“何を”言うかではなく、“誰が”言うか、にいっそう比重が傾いているのが現在(いま)なのです。

「人に誇れるようなプロフィールなんて私にはありません」

 私もそう思っていました。
 しかし、それは難しいことではありません。

 実は、あなたにとっての当たり前は、他の人にとっての宝物のような輝きを持っています。
 それを見つけ出すだけでいいのです。

 それを見つけ出すために、ネガティブシンキングが力を発揮します。

 プロフィールを読んだ人に、言われたくないネガティブなことを考えるのです。

 しっかりと読んでください。
「言われたくないネガティブなこと」です。

 私であれば、26歳の頃のフルコミッション営業で、グイグイ売り込むスタイルを取りながらも“半年間の給料が25万円”のどん底営業マンだったことに対して、「ダサいな」とか「バカだな」と決して言われたくない(思われたくない)と思っていました。

 しかし、ネガティブシンキングをすることでその部分に光が当たり、その経験があったからこそ、「共感によってやさしいつながりが生まれる」と気づくことができ、それがいまの私につながっていると思えるようになりました。

 危うく人生の宝となる貴重な経験を闇に葬ってしまうところでした。

 ネガティブシンキングは、いままでにない角度からの気づきを与えてくれます。

エンパシーチャートを描くと、自動的にネガティブシンキングもすることになります。

 いままで押し売りにならないように気をつけても、どうしても売り込みモードになってしまう、という悩みを抱えた30代の経営者がエンパシーチャートを描いた後につぶやいたひと言がとても印象的です。

「自分自身がバリバリのポジティブ思考なので、みんなそうだと勝手に思い込んでいました。でも違ったんですね。いままでまったく意識することのなかったネガティブな感情というのは、ある意味衝撃でした。これまで押し売りを拒否した人の気持ちや理由がようやくわかりました」

 このように、ネガティブシンキングによって、いままで光が届いていなかったところが見え始めると、そこにパッと新しい価値が現れるのです。

次回は6月27日更新予定です。


【中野巧著『6分間文章術』出版記念ワークショップのお知らせ】

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日 時: 2013年7月27日(土)13:30~16:00(13:00開場)
会 場: 東京 原宿 ダイヤモンド社本社ビル9F セミナールーム
     東京都渋谷区神宮前6-12-17⇒地図
参加費:一般18,900円(税込)、ダイヤモンド会員16,800円(税込)
(事前登録制)※ダイヤモンド会員には、ダイヤモンド社発行の各種定期購読者様、ダイヤモンド・オンライン会員様ダイヤモンド愛読者クラブ会員様をふくみます。
主 催: ダイヤモンド社
定 員: 30名予定
お問い合わせ先  ダイヤモンド社書籍編集局
電話 :03-5778-7294 (担当:中島)
E-mail:pbseminar@diamond.co.jp
◆セミナーの詳細・お申込みは、こちらから
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中野 巧(なかの・こう)
1976年生まれ。10年書き続けてきた独自の文章メソッドを1枚のチャートに結晶化し、エンパシーライティングを開発。エンパシーライティングは、いまやトヨタやソニー、三菱東京UFJ銀行、DeNAをはじめとする日本を代表する企業の社員や幹部が社内外で活用するだけではなく、一部の小学校の卒業文集や作文指導、都立高校の授業、大学教員の論文作成にまで活用されている。あの神田昌典氏が「これは、日本が世界に誇れる文章作成法だ」と評する新しい文章術。本書が初めての著書となる。