気づき力を高めるためには、「まったく役に立たない」「関係ない」ということに、あえて興味を持ったり、頭を巡らせたりすることが大切。そして「なんでそんな突拍子もないことを思いつくんですか?」と驚かれる、企画の達人がしている「ポジティブプランニング」と「ネガティブシミュレーション」とは?
「役に立たない」「関係ない」と思うことから考える
なかなかいいアイディアが浮かばない。面白いものに気づけない。
自分なりに努力もしているし、いろんなことを考えているつもりなのに……。
そんな声をよく耳にすることがあります。
それはきっと、あなたがまじめすぎるからではないかと思うのです。
気づきとは、それまで動いていなかった脳がグイグイと動き出すこと。
そうすると、もう何を見ても面白く感じるし、気づける脳になります。大事なことは、そうした「気づき脳」を準備することなのです。
「気づき脳」は、毎日の日常の延長線上にはありません。いつもと同じ考え方や見方をしていては、けっして動き出してくれないのです。
とくにまじめな人ほど、一生懸命に勉強し、考え、努力しようとします。それはとてもすばらしいことです。しかし、どうしても「きっとこれが仕事の気づきに役立つだろう」と思えることばかりを勉強し、考え、努力してしまうのです。
むしろ、気づき力を高めるために意識してほしいのは、「こんなの、仕事にはまったく役に立たない」「今度の企画づくりにはまったく関係がない」というものに、あえて興味を持ったり、頭を巡らせたりすること。
そうするとようやく、それまで動いていなかった「気づき脳」がグイグイ動き出すのです。