「実際に、防災に備えて準備していること」に関しては、60代が「行なっていることは特にない」が20.0%ですので、8割が何らかの防災の備えをしているということになります。70代女性が最も備え意識が高い結果でしたが、60代女性も全体平均よりも高い水準の対策が多くありました。

 具体的には、「食料や防災用品の備蓄」58.7%、「避難場所の確認」36.0%、「家具の転倒防止のための対策」28.0%、「病気にならないようにする」25.3%、「断水対策」21.3%、「避難場所へのルートの確認」18.7%、「停電対策」18.0%、「防災系のアプリを自分のスマートフォンにインストールする」16.7% などです。

年代別に見た「防災に備えて準備しているもの」同書より転載 拡大画像表示

若者の2~3倍の60代女性が
「防災系アプリ」を利用

 注目したいのは、「防災系のアプリを自分のスマートフォンにインストールする」という項目です。20代6.7%、30代10.0%、40代5.3%ですので、若者の約2~3倍の60代一般女性が「防災系アプリ」をインストールしていることになります。

 55~74歳ハルメク読者に行なっている「デジタルデバイス調査」でも、「防災アプリ」の利用率を聴取したので、参考までに紹介します。2023年は58.6%、2024年は1.5ポイント増の60.1%と6割を超えました。

 防災アプリとは、災害情報をいち早く届け、災害時に役立つ情報を提供するアプリのことで、「Yahoo!防災速報」、「NHKニュース・防災アプリ」、「特務機関NERV防災アプリ」などがあります。