年代別に見た「防災に備えて準備しているもの」同書より転載 拡大画像表示

「備蓄品」に関しては、60代の「準備しているものは特にない」は17.3%ですので、82.7%が何らかの備蓄をしているということになります。「準備していること」同様、「もの」も70代についで、60代が備蓄品への意識が高いです。60代女性は、32項目中27項目で、全体平均よりも高い結果となりました。

 具体的には「水」、「懐中電灯」、「マスク」、「トイレットペーパー」、「缶詰」などがあがりました。注目したいのは、「乾電池やバッテリー(充電器)」40.0%、「連絡用の通信機器(携帯電話・スマートフォン)」30.0%、「測定器・検査キット(体温計・パルスオキシメーター等)」10.0%、「蓄電器(ポータブル電源)」6.7%などのデジタル・テックまわりの防災グッズです。

高齢者の自立を助ける
エイジテックに熱視線

 防災に備えるための「デジタル・テック系備品」が全体平均よりも高い結果は見逃せません。いつ、どこで、どんなレベルの、何が起こるかわからない、不確実なのが「自然災害」です。シニア世代こそ、行政や自治体が推進する「防災DX(災害対応の効率化・高度化を図るために情報や運営をデジタル化する取り組み)」が避けられないということなのでしょう。