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いま、60代以上のシニアの間でも「推し活」が広がっている。旅行やSNSを通じて仲間と交流……そんなアクティブな60代が増えているという。年間900人のシニアにインタビューを行う梅津順江氏が見た「シニアの推し活」とは?※本稿は、梅津順江『消費の主役は60代 シニア市場最前線』(同文舘出版)の一部を抜粋・編集したものです。
シニア世代にも広がる
「推し活」の経済効果
日々の生活にうるおいをもたらし、生きがいや楽しみが増える「推し活」。2021年の「ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされてから、すっかり「推し」「推し活」「推しごと」が浸透し、「推し活市場」としての経済効果も期待されています。
矢野経済研究所は、2024年度の「オタク」の市場規模予測について、「アニメは約3500億円、アイドルは約2050億円」と発表しました(出典:株式会社矢野経済研究所「『オタク』市場に関する調査(2024年)」2025年2月5日発表)。昨今では「推し友」「推し旅」「推し会」「推しグッズ」「推し増し(推しメンがいるのに他の子も応援すること)」などの派生語も次々と生まれており、総合的に見た推し活の市場規模は、計り知れません。
生きかた上手研究所では、毎年6月、50歳以上の女性を対象に「推しに関する意識調査」を行なっています。2024年も6月14~18日に50~89歳の女性571人にアンケートを実施しました。「推し」がある(いる)と回答したのは全体では46.1%です。年代別では、50代が53.6%と最も多いのですが、60代も47.0%と全体平均よりも高い結果となりました。全体を引き下げたのは70代以上で、39.1%です。







