人脈を「広げるだけの人」と「武器に使える人」を分ける、たった1つの習慣写真はイメージです Photo:PIXTA

世界最大の人材組織コンサルティング会社で、ヘッドハンターを務めてきた筆者。彼が見た成功者たちの共通点は、人脈を広げながら、自らの可能性も広げ続けることだった。ビジネスに使える人間関係の築き方や、キャリア形成の秘訣とは?※本稿は、妹尾輝男『成長の書』(講談社)の一部を抜粋・編集したものです。

ビジネスにおける
人間関係の正解は「広く浅く」

 ビジネスにおいて人間関係が重要であることは、誰もが知っている「常識」だ。

 だが、「深い関係」以上に、実は「浅く広い」関係が大きな力を発揮する場面が多いことを知っているだろうか?

 たとえば、新規ビジネスのきっかけをくれるのは、意外にも長年の親友や近しい同僚ではなく、異業種交流会で名刺交換をしただけの相手や、「知り合いの知り合い」であることが少なくない。

 こうした「表面的」な付き合いは、お互いに深入りしない分、シンプルで軽やかだ。

「あの業界で顔が広い○○さんね」

「IT関連で困ったら連絡してって言ってくれた人ね」

 このように、互いの特徴を気軽に認識し合えるからこそ、他人にも安心して紹介しやすい。

 浅い付き合いだからこそ生まれる気軽さと柔軟さ――これこそが、浅く広いネットワークの強みだ。

強みをキャッチコピー化すれば
相手の記憶に残りやすい

 浅く広いネットワークを築くには、自分の「ウリ」を明確に「タグ付け」して積極的に発信することが効果的だ。

 たとえば、名刺交換の場で「○○社の××です」と所属を伝えるだけではなく、「健康食品のプロです」と一言加えるだけで相手の印象に残りやすくなる。