どうしても断れないなら…

――自分のいないところで悪口を言われているんじゃないか……みたいに心配になっちゃう人もいるかもしれないですね。仲間はずれにされたくない、とか。

 なるほど! そうしたら、飲み会には参加するんだけど、そのストレスを発散できるところをまた別に見つける、というのはどうですか?

 たとえば、僕が宇治原さんと2人の仕事があって「あんまりやな」と思ったとしても、今こいつも「あんまりやな」と感じてるんだろうな……と思ったら楽しくなる。

 楽しくないものにまったく行かないって、ちょっと難しい。「飲み会なんて行かなければいい」って言うのは簡単なんですけど、そうもいかない気持ちもわかるから。

 だったら「あの上司の愚痴、聞いた? むっちゃしょうもなくない?」って言えるところをつくるしかないと思うんです。

――愚痴会のさらに「メタ愚痴会」をやってガス抜きするわけですね。

 そう、そう。誰か同志をつくって、「しょうもないね」って言い合えるのが一番、建設的なんじゃないですかね。

 上司に直接「いや何なんですか、その愚痴!」とか言うと、ケンカや意味のないあつれきになる。そこはもう、社会人として別にせんでもいいと思うから。そういうやり方も、一個の手段なのかなと。

健全すぎる飲み会で年収アップ?

――『京大中年』によれば、菅さんは後輩さんと集まる時に、悪口や失敗などのマイナスな話をせずに、ひたすらプラスなことを言い合うようにしているそうですね。

「僕はこういうことをやるつもり。そっちは何をやろうと思ってるの?」「なるほどね。ほな、こんなことやってみたら?」とか、そんな感じです。

――健全な飲み会だ……。「○○の仕事が決まった」「○○円もらえるようになった」など、ダメ出しとは正反対の発想でポジティブな言葉を掛け合っているとか。

 はい。ありがたいことに結果も出てまして。周りのみんな、最初は年収も高くなかったんですけど、いまは上がってきているんですよ。

――前向きなことを言っていると、結果もついてくる?

 結局そうなるんやなって。あと僕がウワサ話をまったくしないんで。阿佐ヶ谷姉妹さんが姉妹じゃないってことも、つい最近初めて知ったぐらい。

 天津の向に「姉妹ちゃうって知ってた?」って聞いたら「何言うてんすか、菅さん」みたいな。「お前、そういう話は早く言えよ!」って言いました(笑)